【硬式野球】中島の先制アーチから勢いに乗る!6連勝で勝ち点3奪取!

硬式野球
2戦連発となる本塁打を放った中島

東都大学野球 秋季1部リーグ 対日大 第2回戦 9月19日 於・ZOZOマリンスタジアム

◆結果◆
日   大 000 000 010 |1
青学大100 003 010   
|5

出場選手
1 中 中島大輔 龍谷大平安
2 右 山中稜真 木更津総合
3 遊 山田拓也 東海大相模→手塚悠 常総学院
4 三 佐々木泰 県岐阜商業
5 指 小鷹葵    中越→西川史礁 龍谷大平安→小田康一郎 中京
6 一 片山昂星 東海大菅生
7 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
8 捕 佐藤英雄 日大三
9 左 山本英錬 今治西→中野波来 大阪桐蔭
P 下村海翔 九州国際大付→常廣羽也斗 大分舞鶴


福島で開幕した今季の東都リーグもいよいよ後半戦に差し掛かっている。現在5連勝中で勝ち点で単独首位に立つ青学大は、日大との第2回戦に挑んだ。雨の影響で前日の試合がこの日に流れた。この日も試合前は雨が降り、風も強い状況といった環境でも青学大は落ち着いたプレーを見せた。今試合では初回の先制アーチから流れに乗ると、相手に流れを渡すことなく、良いリズムで試合を進める。終わってみれば5−1の快勝と、日大からも2連勝を奪う結果に。これまで培ってきた隙を見せない努力が形になって現れた。

前節で完投勝利を収めたこの日の先発・下村だが、初回に日大の1番・中尾に左中間への2塁打を打たれる。試合開始早々ピンチを招くも、ここからが落ち着いていた。送りバントを処理し、1死3塁とされながらも、日大の3番・林をサードゴロ本塁タッチアウトに。2死からも盗塁をキャッチャー佐藤が好送球でアウトに奪い、この回を無失点。隙のない守備で相手に先制点を与えない。

今季3回目の先発登板を務めた下村

初回、本塁タッチアウトでピンチを切り抜けた

その裏の攻撃、カウント1ボールから先頭打者の中島が真ん中高めの直球を振り抜き先頭打者ホームラン。この打席では、「ポイントを前にし、積極的に振り抜いた」と話す中島。好調を維持するリードオフマンが初回からチームに勢いづける。

2戦連発となる本塁打を放った中島

この日の下村は、毎回のようにランナーを背負いながらも要所を締める投球で相手打線に得点を許さない。2回、3回と四球で出塁を許しながらも、青学大の堅い守備にも支えられ、しっかりと0点に抑えた。

2回以降追加点が欲しい青学大。しかし、日大の先発松村相手になかなか得点を奪えない。出塁したランナーを返すことができず、投手頼みの展開が続いた。

4,5回を三者凡退に抑えた下村。6回には四球と内野安打でランナー2人を背負いながらも、後続をしっかりと抑え無失点に。6回まで投げて球数95球、被安打3、四死球3という結果でマウンドを降りた。

6回裏、ようやく青学大の打線に火がつく。先頭の2番・山中が四球で出塁し、3番・山田が送りバントを決めるとすると次の4番・佐々木も四球を選ぶ。5番の西川のショートゴロで2死1,3塁から、6番・片山がライトへのタイムリーを放ち待望の追加点を稼ぐ。

待望の追加点となるタイムリーを放った片山

さらに攻撃は続き、7番・藤原のヒットで満塁とすると、8番・佐藤は押し出し四球、9番中野のタイムリーで2点を追加。この回は3得点で日大を突き放す。

この回3点目となるタイムリーを放った中野

7回からマウンドに上がった常廣。この日も150キロの豪速球を武器に、7回を三者凡退に抑える。8回に1点を失うも、キレ、スピード共に抜群の直球で相手打線に自分のスイングをさせなかった。

先発の北村・下村から常廣へ継投した試合は未だ負けなしだ

失点をした8回裏の攻撃、先頭の5番・小田が四球を選び、2死2塁のチャンスから8番・佐藤のレフト線へのタイムリーで貴重な追加点を奪う。

昨日のヒーローが今日もタイムリーを放った

最終回も常廣が投げきり、最後は2者連続三振と盗塁死を奪うなど圧巻の投球で試合を締めた。気づけばチームは6連勝。勝ち点3を獲得し、1部残留を決めた。

最後は盗塁を刺し試合終了

現在単独首位に立つ青学大。1部残留を確定させ、優勝争いで一歩リードすることになるが、安藤寧則監督は「まだ分からない、もっと良いものを追い求めて選手たちとやっていきたい」と気を引き締める。これまでの結果についても、春で経験したプレーオフで勝ち残ったことが生きていると振り返り、一球一球気を抜かない、隙を見せない今の強さにつながってきている。

残り2節、中大との駒大とのカードは神宮球場で行われる。どちらも手強い相手だけに、このリーグ戦で発揮している隙を見せない野球ができれば、優勝にさらに近づくことになる。リーグ最後まで、悔いの残らない試合を見せてほしい。

(記事=石岡亮,写真=渋谷聡志)


◆監督・選手コメント◆

安藤寧則監督
-打線と投手陣が安定していたと思います。総括していかがですか?
よくやってくれていたと思います。

-中島選手の先制ホームランで流れをつかむのに大きかったのでは?
そうですね。先頭打者で最高な形でうちとしてはスタートを切れたので、その後点入るまで空きましたが、その要因というのはあったので、攻め続けられた結果を生んだのはあのホームランだったと思います。

-これで勝ち点3で、優勝も見えてきた中でどういった戦いをしていこうと思いますか?
変わらないです。一歩一歩できることをやっていくだけです。まだ分からないというか、確かに勝ち点3は今日取れましたけど、やることは変わらない、もっと良いものを求めて選手たちとやっていきたいと思います。それが東都だと思います。

-監督から見て良い状態を保てている要因は?
やっぱり日々の積み重ねはもちろんなんですけど、その積み重ねの質を上げることが出来たのも、春のプレーオフの経験が大きかったと思っているので、本当に今までなんとかなってきている部分もあって、それであの経験をしたことを素直に受けとめて、質高く出来ているのが彼らの凄さだと思うので、この東都という環境が彼らを育ててくれていると本当に思っています。

中島大輔選手

-本当に調子が良いと思いますが、当たりとして先制のホームランはいかがでしたか?
ちょっとポイントを前に置いていた分、良い角度で上がったかなと思います。力みすぎていたらフライになるところを、良い力感で打てたかなと思います。

-先頭打者で大事にしていることは?
やっぱり出塁が一番大事にしていて、特に初回は一番バッターで試合が決まることもあるほど重要なポジションを任されているので、なんとか出塁しようとする中で、積極性は無くしたくないなという形で攻めていけたから今日の結果が生まれたと思います。

-打った球とコースは?
真ん中高めの真っ直ぐです。

-前にポイントを置いていた意図は?
日大の松村投手は真っ直ぐが強い印象があったので、自分が詰まるタイミングで行くと打線として次に繋がらないと思ったのと、ピッチャーをよく見せるのも悪く見せるのもバッターだと思うので、勢いがづけるためにも前で叩いたという感じです。

-一昨日のホームランとは違うものですか?
はい。一昨日は粘って打ったもので、今日は攻めたものだと思います。

-2試合連続ホームランを打った気持ちは?
実感がないです。

-今まで2試合連続打ったことは?
ないです。高校時代は1本しか打ったことがないです。ホームランを打つ感覚が新鮮です。

-勝ち点3が取れたことについて
とりあえず良かったと思います。ピッチャーが踏ん張ってくれていて、調子の良し悪しに関わらず工夫してくれているんで、今日先制はできましたけど、その後中だるみというか、一本が出ずピッチャーに頑張らせてしまったので、後半は取れましたけど、そこでもう一回中押しできるチームに、また二週間空くのでそこを修正して、そうでないと厳しい試合は勝ち抜けないと思うので、積極性は無くさずいきたいと思います。

-プレーオフを勝ち抜いた経験が大きいのでは?
普通のリーグとは違うというか、入れ替え戦ほどじゃないですけど、自分にとっても初めての経験だったので、そこを勝てたのは大きな成長に繋がっていると思います。

-それも夏の練習にもつながったのでは?
そうですね。一球一球気を抜かない、隙を見せないということをやってきたのでそれが勝ち点3につながっていると思います。

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