【ハンドボール】一進一退の攻防。点の取り合いを制し勝利!

ハンドボール

関東学生ハンドボール連盟2022春季リーグ 4月30日 於・関東学院大学金沢文庫キャンパス

◆結果◆
青学大 38ー30 上武大
前半  17ー13
後半  21ー17

◆ メンバー◆
2.赤羽洸星  4得点
3.内山涼太  2得点
4.石山駿斗
6.榊原英志    7得点
7.松田凛星
8.吉武清吾  3得点
9.柴田朗英  2得点
10.山川翔大  1得点
13.坂直哉   10得点
14.穂苅和紀
15.玉井岳人  8得点
16.戸谷崇志(主将)
19.三木康平
20.森川雅美智 1得点
21.北島健

昨日明星大に快勝をした青学大。昨日の流れそのままに気持ちの良い勝ち方をしたいところ。今日の対戦相手は上武大学。

昨日の試合後の課題として挙げられていたのが、前半の立ち上がりの悪さについて。今日は前半から試合の流れを自分たちのものにしたい。しかし試合開始早々青学大はシュートまで持っていけるものの、敵チームのキーパーのセーブに妨げられたり、思うように枠内にシュートを打つことができない。しかし#10の山川がチーム初得点。ここから壮絶な点の取り合いが始まる。

初得点を挙げた山川

昨日の明星大と違い上武大は走る量が多かった。そのため昨日有効な攻め方であった速攻攻撃が思うようにできない。そうなるとセットプレーでの得点のみが得点源となるが、パスミスやシュートミスも目立ち思うような攻撃ができない。ここで躍動したのがエースでセンターという司令塔的ポジションを務める#13の坂だ。相手のディフェンスを翻弄するフェイントやステップシュートで得点を重ねる。

本日最多得点の坂

そしてディフェンスの集中が坂に集まったことで、サイドプレイヤーの#15玉井にもチャンスが生まれ得点を重ねる。この2人で前半は11得点をあげた。

シュートを放つ玉井

前半は青学大4点のリードで折り返す。

シュート放つ榊原

シュートを放つ山川

勝負の後半、昨日と同じように青学大がペースを取り戻しリードを広げていくと思われた。しかし点を取っても取られるというサイクルが続き、点差が変わらない緊張感のある時間帯が長く続いた。また、相手キーパーのセーブが随所に見られ思うように点数を重ねることができない。そして昨日の試合の後半で多く見られた速攻攻撃も、敵のシュートが決まればすることができない。得点パターンを見失ってしまった。ここで有効となったのが坂のリスタート攻撃(下記参照)。坂のリスタートからの素早いダッシュとフェイントに相手ディフェンスもついていくことができず、得点を重ねた。

ディフェンスとせめぎ合う坂

しかし後半の30分間は息が詰まる点の取り合いが続き、なんとかリードを広げて8点差で試合終了。昨日とは違いなんとも後味の悪い結末であった。

シュートを放つ赤羽

シュートを放つ森川

シュートを放つ榊原

シュートを放つ柴田

シュートを放つ吉武

試合後、守備の要であるキーパー戸谷と攻撃の要であるエース坂に話を聞いた。ディフェンスが上手くいかなかった原因として雰囲気作りがあると戸谷は語る。昨季敗れた明星大に対して昨日快勝。その山場を乗り越えた結果、少し緩みが出てしまい終始いい雰囲気でディフェンスをすることができなかったようだ。オフェンスに関しては良かった点はあまりなかったと坂は語る。坂は周りとの連携から得点を重ねたいと試合前考えていた。しかしあまり連携が上手くいかず、それぞれの個人プレーでの得点が多くなったことが課題と話した。そして次戦以降に向けて、チームメイトに自信を持ってほしいと語る。高校時代多くの実績を積んだ選手が集まるチーム。もちろん選手個人の能力は高い。その中で自信を持つことができれば積極的にシュートを狙うことができ、戦略の幅が広がる。坂の個人技頼りではない得点の重ね方が次戦以降求められるだろう。

次戦の国際武道大戦を挟んで、1部昇格を目指す上で山場となる首位日大戦が控えている。「日大を食ってやる、という気持ち」と戸谷は力強く語った。攻守において課題が多く出た本日の試合。次戦までにそれらの修正を行い、気持ちよく勝って日大戦を迎えたい。

【ハンドボール用語解説】
リスタートのルール:サッカーは相手が全員陣地に戻ってからでないと試合を再開できないが、ハンドボールはボールを1人がハーフラインに運びさえすれば再開することができる。相手が戻っていない間にボールを回収して始めれば有利な展開になる。

(記事・写真=遠藤匠真)

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