関東学生ハンドボール連盟2022春季リーグ 4月30日 於・関東学院大学金沢文庫キャンパス
◆結果◆
青学大 38ー21 明星大
前半 16ー15
後半 22ー6
◆ メンバー◆
2.赤羽洸星 2得点
3.内山涼太 12得点
4.石山駿斗
5.能勢大生
6.榊原英志 5得点
7.松田凛星 1得点
8.吉武清吾 2得点
9.柴田朗英
10.山川翔大 2得点
13.坂直哉 6得点
14.穂苅和紀
15.玉井岳人 7得点
16.戸谷崇志(主将)
19.三木康平
20.森川雅美智 1得点
21.北島健
春季リーグ2部2位で迎えたリーグ戦4日目。リーグ優勝、そして1部昇格を目指す青学大にとっては負けられない試合であった。対戦相手は明星大。昨年の秋季リーグでは敗れている相手である。
青学大は前半、パスが繋がらなかったりシュートが決まらなかったりと中々1点目を目を取る事ができない。逆に明星大にコツコツと点を決められてしまい流れが渡ってしまったと思われた。しかし前半4分28秒に#15の玉井が青学大待望の1点目を決める。ここから試合はどちらに流れが行くのか全く分からないシーソーゲームとなっていく。
この試合輝きを見せたのが背番号3の2年生内山である。内山はディフェンスでは1:5システムのトップを務め、味方のセーブやパスカットを見ると瞬時に速攻へ。サッカーで言うカウンター攻撃のようなものである。「相手があまり走ってこないチームだったから、自分たちはその逆を行こう」と考えていた。5分23秒に最初の速攻を内山が決めるとディフェンスにも勢いが増したように見えた。ここからチームの主将でもあり守護神でもある戸谷の好セーブもあり、一進一退の攻防が続く。
しかし、25分台に入ると相手にも疲れが見え始め、そこを内山の速攻攻撃が襲う。結局内山は残り5分の間に4点の速攻攻撃を決めた。そして前半は青学大が1点のリードを持って終わる。
続く後半、前半と同じような一進一退の攻防が続くと思われた。後半いきなり青学大に負傷交代者が出てしまう。しかし、変わって入った#7の松田がいきなり後半の先制点を決めチームが盛り上がった。
そこから青学大の怒涛の攻撃が始まる。相手のパスミスやシュートミスに漬け込み速攻攻撃が増えた。前半1点であった点差が10分の間に8点まで広がった。ハーフタイムの間にディフェンスを見直した成果が出た。ディフェンスで守って速攻という青学大のチームスタイルが存分に発揮され、チーム全体に勢いが出た。
そのスピードも相まって敵に6人もの退場者が出て、後半全体を優位に進めることができた。
「相手の方が先に気持ちが切れてくれた」と内山が試合後話していたように明星大にミスが目立ち始め、後半は終始青学大のペースに。終わってみれば17点差の快勝であった。
内山はほとんどが速攻での得点でチーム最多の12得点。
後半は内山以外の速攻での得点が目立った。青学大はセットプレーで得点を重ねるというよりも、キーパー戸谷を中心としたディフェンスから走って点を取るというスタイルのチーム。そのチームカラーがよく出た後半だった。試合後のミーティングで、「今日の試合は前半のことを修正して後半良くなった。けれども強いチーム相手では修正する前に点差をつけられてしまう」と主将の戸谷は話していた。チームの目標は1部昇格。つまりリーグ優勝は不可欠だ。次回以降の試合は前半から青学大らしさを出していき、1戦1戦を重ねていきたい。
【ハンドボール用語解説】
1:5ディフェンス:普段は6mライン上に6人が並んでディフェンスをするが、1人が飛び出た状態で行 う。相手にとってはパスの邪魔となるが、6mライン上には5人しか残らないためそれなりのリスクもある。
退場のルール:危険なプレー(後ろから掴む・首を引っ掛ける・足を掛けるなど)における警告2回または即退場になることもある。2分間1人欠いた状態で試合を進めなければならない。サッカーと違って退場が宣告された選手も2分経てばコートに戻ることができる。
(記事・写真=遠藤匠真)
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