【ハンドボール】意地と意地のぶつかり合い!1点差で夢潰える。

ハンドボール

関東学生ハンドボール連盟2023秋季リーグ 入替戦 10月15日 於・国士舘大学多摩キャンパス

◆結果◆
青学大 29ー30 東海大
前半  13ー16
後半  16ー14

 メンバー◆
2.赤羽洸星  8得点
3.内山涼太  6得点
4.石山駿斗
5.能勢大生
6.榊原英志  4得点
7.柴田朗英
8.山川翔大    
9.小山尚人
10.丸吉瑛太
11.山田俊輔
13.坂直哉   4得点
15.玉井岳人  2得点
16.今中創太
18.松本侑樹
19.森川雅美智 5得点
21.北島健


11年ぶりのリーグ優勝を果たした青学大ハンドボール部。そして1部昇格をかけて1部10位の東海大と入替戦にて対戦した。試合会場の独特な雰囲気の中で、2部優勝という肩書きを持って挑んだ青学大と東海大の1部のプライドがぶつかり合い、試合終了のブザーが鳴るまで目が離せない緊迫した展開の試合となった。

前半は壮絶な点の取り合いとなった。試合開始直後、変則的なディフェンスを敷いてくる東海大に対し、青学大は素早いパス回しで撹乱し隙を狙って森川雅美智が先制点を決めチームに勢いをもたらした。その後は青学大の素早い速攻攻撃とテクニック、そして東海大のパワーを活かしたプレーとロングシュートが冴えシーソーゲームが続くが、20分が近づく頃から青学大にとって不利な展開となる。18分の退場を皮切りに5分間で3人が2分間退場。前半のうちの多くの時間を1人少ない状態で戦う形となり、前半を3点のビハインドで折り返す。

シュートを放つ森川

ガッツポーズを見せる坂

ハイタッチをかわす玉井(#15)と赤羽(#2)

シュートを放つ玉井

しかし青学大はリーグ戦を通じて後半戦の粘りが目立ったチーム。チームに悲観的な雰囲気は見られなかった。後半の序盤は両チームとも点が入らない展開が続き、重い雰囲気の立ち上がりとなる。しかし5分を迎える前に内山涼太が両チーム通じて後半最初の得点を奪い、ここから壮絶な戦いが始まった。10分を過ぎるまでは点を取っては取られるの繰り返しで、なかなか点差を縮めることができない。しかし12分の赤羽洸星の得点を皮切りに、青学大は5連続得点。ついに同点に追いついた。ここから一気に逆転したい青学大。しかし、敵のキーパーが立ちはだかった。25分には7mスローの名手である坂直哉が7mスローをセーブされるなど、シュートチャンスを尽く潰された。29分に青学大は4人目の退場者を出し、1人少ない中で追い上げを図るも試合終了。1点差で1部昇格の夢は潰えた。

シュートを放つ内山

シュートを放つ榊原

この試合をもって4年生は引退となる。司令塔として活躍した坂と、右利きには難しいとされる右サイドというポジションを圧倒的な跳躍力を武器に勤め続けた玉井岳人の穴は大きい。しかし、今日の試合で光が見えた。得点者の内訳から分かるように、この試合の得点数で坂はチーム4位タイ。東海大から重点的なマークを受け、思うようなプレーをすることができなかった。しかしそこを赤羽と森川の両45がカバーし、ゲームを作った。赤羽は貴重なサウスポーで、独特なタイミングのシュートとフェイントが持ち味。森川は長身を生かした力強いシュートが持ち味の成長著しい2年生だ。これまでは坂頼みとなってしまっていた攻撃に多くのバリエーションが見えた試合だった。赤羽は来季4年生となり、責任も大きくなる。下級生の頃から活躍する内山、榊原英志と共にチームを引っ張っていくだろう。

健闘を讃えあう坂と玉井

試合後はやり切った笑顔と敗戦の悔しさが交わった雰囲気となっていた青学大ハンドボール部。この悔しさは入替戦という舞台で1点差というゲームをしたからこそ得ることができた経験。世代交代と共に、この悔しさをバネにしてより強いチームを作り上げることができるだろう4年生は1部の夢を後輩に託した。今後の青学大ハンドボール部の飛躍に注目だ。

(記事・写真=遠藤匠真)

 

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