東都大学野球野球 春季１部リーグ 対亜細亜大 第２回戦 ５月20日 於・明治神宮野球場
◆結果◆
亜 大 ００３ ２００ １００｜６
青学大 ０３０ １００ ０００｜４
◆出場選手◆
１ 中 中島大輔 龍谷大平安
２ 一 片山昂星 東海大菅生
３ 二 山田拓也 東海大相模
４ 左 山中稜真 木更津総合
５ 三 佐々木泰 県岐阜商業
６ 指 小田康一郎 中京
７ 右 大手晴 横浜→田野孔誠 聖光学院
８ 捕 青木颯汰 聖望学園→小鷹葵 中越
９ 遊 手塚悠 常総学院→松本龍哉 盛岡大附
P 北村智紀 龍谷大平安→金城伶於 神村学園→秋山功太郎 広陵
3連敗で迎えた対亜大2回戦。勝利すれば5位以上が決まる試合だったが、投手陣が亜大打線につかまり逆転負けを喫した。
先発は今季6試合目の登板となる4年生左腕・北村。
今季は12試合中6試合で先発を任された北村
序盤はランナーこそ出すも無失点で切り抜けると、すぐさま打線が北村を援護した。2回裏、先頭の4番・山中が右中間を深々と破るスリーベースヒットで出塁すると、後続の佐々木がレフトへの犠牲フライを放ち幸先良く先制。
今季ベストナインに選出された山中
犠牲フライを放つ佐々木。今季は本塁打０で終了
きわどいタイミングだったが、うまく捕手のタッチをかわした山中
ここで攻撃は終わらず、6番・小田の左中間へのツーベースヒット、大手の四球で1死1，2塁のチャンスを作ると、8番・青木のセンター前タイムリーヒットで追加点。更に打順は1番へ戻り、中島にもセンター前タイムリーヒットが飛び出す。2回は一挙3点を先制し、青学大にとって非常に良い流れを作った。
捕手青木のタイムリーヒット。青木の台頭で正捕手争いは激化した
追加点に喜ぶ青学大ナイン
援護をもらった北村。このままゼロをスコアボードに刻み続けたいところだが、直後に亜大打線に捕まってしまう。3回表、ヒットと死球で2死2、3塁のピンチを招くと、5番・笠松と6番・大越に立て続けにタイムリーを浴び、3失点。更に4回にも得点圏でタイムリーを浴び逆転を許し、北村は3回1/3を投げたところで無念の交代となった。変わって登板した金城も悪い流れを止められず、タイムリーヒットを打たれ３－５とされてしまう。
4回から登板した金城
なんとか追いつきたい青学大は、4回裏に8番・青木と9番・手塚の連打ですかさず反撃に出る。犠打でそれぞれ塁を進めると2番・片山の内野ゴロの間に1点を返すことに成功。しかし反撃はここまで。後半は安打こそ出るも、あと一本が出ず本塁にはたどり着けない。7回には亜大に1点を追加され、8回からは秋山が無失点に抑えるも４－６で試合は幕を閉じた。
3番手で登板した秋山。シーズンを通して非常に安定したピッチングを披露した
国学大戦までは亜大との優勝争いの可能性も残していた青学大。また、あと1勝で最下位回避の所から4連敗を喫した。自力での最下位回避を逃してしまう結果となり、非常に悔いの残る最終戦となった。
キャプテンの山田はこの結果について、「自分たちの実力不足というか、詰めの甘さが出た試合だった」と悔しそうに振り返った。
全日程が終了し、青学大、中大、日大が勝ち点・勝率で同率の4位に並んだ。東都大学野球では1部校の最下位が2部の優勝校と入れ替え戦をする決まりとなっている。3校が同率の最下位で並んでいるため、入れ替え戦に出る1チームを選ぶ最下位決定戦が実施されることとなった。
最下位決定戦について安藤監督は「（戦い方は）特に変わるということはないです。ただ、より必死さというのが出てくるのかなと。そこで、その思いが悪い方に空回りにならないようにだけ、見ておいてやりたい」と語った。
試合日程は
5月24日(火) 青山学院大学 対 日本大学 9時開始
5月25日(水) 中央大学 対 日本大学 9時開始
5月26日(木) 青山学院大学 対 中央大学 9時開始
となっている。
2部では現在東洋大と専修大が優勝の可能性を残している。東洋大は細野、羽田野、一条の3投手がそれぞれ150km/h超え。専修大の菊池も最速151km/hと、ドラフト上位指名が噂される好投手が多く揃っている。短期決戦の入れ替え戦では投手力が試合を左右すると言われているため、この2校は1部校にとって恐怖の存在と言える。
東洋、専修どちらが優勝しても入れ替え戦では非常に厳しい戦いになるだろう。まずは自力で入れ替え戦を回避するために、24日の日大戦での勝利は必須だ。青学の課題となっていた「僅差をモノにする野球」に期待したい。
（記事＝渋谷聡志、写真＝渋谷聡志・川﨑史緒）
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