春季リーグ最終戦。勝利を飾るも、勝ち方はあと一つ…

女子バレーボール

春季関東大学女子1部バレーボールリーグ 対桜美林大 6月5日

 

結果

○青学大3-0桜美林大●

第1セット 25―17

第2セット 25―22

第3セット 25―18

メンバー

1, 住田帆志乃

2, 齋藤里紗子

3, 村松美月

4, 井上芙香

5, 山崎樹

6, 勝又心

7, 依田茉衣子

8, 北林桃佳

9, 山田華子

10, 渡邉百香

11, 谷島花虹

12, 新改星南

13, 鉾久香凜

14, 藤森こころ

15, 奥山日香里

16, 平ヴィヴィアンチディンマ

17, エドックポロかれん

18, 高橋美鈴

19, 小原凜乃

20, 井上美虹

21, 鷲谷夏希

22, 岸川蘭

23, 木原未稀

24, 佐村真唯

25, 伊藤鈴夏

 

春季関東大学女子バレーボール1部リーグは最終戦を迎えた。

青学大は桜美林大からセットカウント3-0で勝利を収め、最終結果は4位で今大会の幕を降ろした。前日の筑波戦ではフルセットの末、苦杯をなめた青学大。しかし前日から気持ちを切り替え、最後まで“勝ち方”にこだわり戦い抜いた。

円陣で士気を高める青学大

◆第1セット◆

出だしはまずまず。両者一歩も引かない攻防戦が続く。序盤終了間際、青学大がギアを入れ、一気に4点差まで突き放した。

しなやかな体運びから振り落とすアタックが特徴の2年生エース、エドックポロかれん

中盤も相手のミスを誘い、流れは青学大へ。

青学大の司令塔、一年生セッター新改。

守備も堅い青学大。相手のアタックボールを持ち味のレシーブ力でカバーする。

17-11と6点差がつき、ここでタイムアウトが入る。

住田主将中心に集中力を高めていく

後半に入り、青学大の「コンビバレー」が桜美林大の守備を突き破る。セッター新改から繋いだボールを高橋が決め切る。さらには谷島のセンターから繰り出す高さあるスパイクで相手を圧倒した。25-17と余裕を持って第1セットを先取した。

谷島の高さあるスパイク

◆第2セット◆

中盤までは相手のペースに持ってかれる。青学のミスが続き、11―15と4点差まで離された。「声出していくよ!」ベンチからも掛け声がかる。

チーム一丸となって声を出す

しかし、谷島のスパイクで流れが変わり、青学大の巻き返しが始まる。相手のミスも目立ち始めた。19-19とジリジリと相手に詰め寄る。

    相手ボールを止める谷島(11)と佐村(24)

20―19とここで初めての逆転。完全に青学大の歯車が噛み合った。相手の動きを先読みし、攻撃を食いとめる強力な守備に加え、1年生エース佐村の攻撃も冴えわたる。最後はエース高橋の一手で終了のホイッスルが鳴る。

後半の怒涛の追い上げは、まさに青学大の粘り強さを体現した。

佐村の力強いスパイク

 

◆第3セット◆

前の2セットとは違い、序盤から完全に流れをつかんだ青学大。中盤に入っても4点リードを保ちペースを乱さない。

    長いラリーでも冷静にフェイントで決める高橋

 

点差を広げても集中を切らさない。むしろ1球1球に気持ちを込めていく。

4年生リベロ、依田

第3セットは25―18と7点差をつけストレート勝ちで終わった。

 

桜美林大からストレート勝ちを収めた青学大。だが住田主将は「圧倒的に勝てなかった。」と悔しそうな表情を見せた。

「いけると思ったところでうまく力が発揮できなかったり、勢いよく試合を運んでいても途中で乱れ始めたりする場面が多かった。」と語る。

次に控える東日本選手権に向けては「まずは私生活から意識していこうとチームに言いました。荷物を揃えるとかアップはしっかり線を越えるとか。この細かいところが課題である波をなくし“あと1つを獲り切る”というプレーの面にもつながります。東日本選手権でも優勝を狙います」と頼もしく語った。

プレーでもチームを率いる住田主将

結果だけに満足しない。この勝ち方にこだわる貪欲な姿勢こそ、青学大の強さの秘訣だ。進化をし続ける青学大に今後も注目だ。

(記事・写真=鈴木美衣)

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました