バレーボール全日本インカレ 対嘉悦大 11月30日
於船橋アリーナ
♦結果♦
○青学大3-2嘉悦大●
第1セット 25―16
第2セット 28―30
第3セット 25―21
第4セット 23―25
第5セット 15―12
♦メンバー♦
1, 谷島花虹
2, 小原凜乃
3, 鉾久香凛
4, 渡邉百香
5, エドックポロかれん
6, 奥山日香里
7, 高橋美鈴
8, 井上美虹
9, 鷲谷夏希
10, 藤森こころ
11, 岸川蘭
13, 佐村真唯
14, 永井楓
15, 木原未稀
16, 平ヴィヴィアンチディンマ
17, 中田愛那
18, 木下結稀
19, 扇谷葵衣
20, 松本澪奈
21, 伊藤鈴夏
22, 西澤希愛
23, 𡈽橋由里子
24, 河本菜々子
25, 平根彩雪
26, 齋藤未来
11月30日、全日本インカレの準決勝。前日に行われた準々決勝での死闘を制し進んだ嘉悦大学との一戦。一進一退の攻防戦を繰り広げたものの、青学大が勝利を収めた。
♦第1セット♦
試合序盤は、青学大がリードする形で進む。嘉悦大の巧みな攻撃に上手く対応しつつ、佐村真唯(史3)のインナースパイクやコート奥への強烈なスパイクが光り、一気に点差をつけていく。試合中盤には、点差を最大5点差まで広げ「泥臭いバレー」を繰り広げていた。エドックぼろかれん(文4)のライトからのクロス方向へのスパイクにより、25点目を先取しこのセットを取った。
♦第2セット♦
第1セットの流れを維持していきたい青学大。序盤から両者共に譲らぬ戦いが繰り広げられ、点差を広げられずに接戦となる。嘉悦大の強烈スパイクなど巧みな攻撃に苦しめられ、連続得点を許し同点まで点差を詰められる展開に。しかし、冷静にラインジャッジやロングラリーを制し一気に4点差まで点差をつけ、流れは青学大へ。中盤、再び嘉悦大のブロックやスパイクを拾いきれずに第2セットはデュースに突入。緊迫した状況の中、26点目には河本菜々子(史1)がツーアタックを決め観客席からは歓声が沸き上がった。主将である谷島花虹(営4)の掛け声がコート内に響き渡り、粘り強さを見せるも相手の勢いを止められず惜しくもこのセットを落としてしまう。
♦第3セット♦
続く第3セットは青学大にとって苦しい立ち上がりとなった。序盤から、嘉悦大の隙をついたスパイクやブロックアウトに苦しめられ、3点差を許す展開に。青学大としても第3セットを落とすことができない中、チーム内でお互いを鼓舞する様子が見られた。高橋美鈴(総4)のライト攻撃を契機とし一気に同点まで点差を詰めていく。サービスエースやブロックを効果的に使い流れを青学大に変えるも、嘉悦大も負けじと猛攻する。再度、同点まで追いつめられるも粘り強くロングラリーを制し第3セットを勝ち取った。
♦第4セット♦
伊藤鈴夏(教3)がバック2段階トスを上げ、佐村真唯(史3)がスパイクを決める場面が見られ観客席からは歓声が沸き上がった。主将である谷島花虹(営4)がネット上で押し込み点数を重ねる場面など、積極的な攻撃が見られた。試合中盤には、嘉悦大が連続得点を重ね2点差をつけられる。どうにかして追いつこうとブロックやブロックアウトを巧みに使うが、嘉悦大の流れを切ることができない。なんとか食らいついたものの、最終的に第4セットを落とす展開に。
♦第5セット♦
何としても掴みたい第5セット。観客席では、会場に響き渡る応援が選手に力を与え、土橋由里子(法1)のクロス方向への強烈なスパイクがチームを活気づけ、三連続得点を重ねていく。セット中盤では、相手に5点差までつけリードするも、再度相手の猛攻にあい一気に同点まで追いつめられる。しかし、冷静に対応し流れを取り戻し4点差をつけ第5セットを取った。
♦谷島選手(営4)へのインタビュー♦
ー今回の試合を振り返ってみていかがでしたか?
昨日から取り切る所で取り切れない場面や「やればできるじゃん!」っていうことがあり、自分自身悔しい思いをしていました。ですが、ああいう展開になっても全員で心を合わせてやれるのが青学バレーの強さだと感じたので、明日どんな状況になっても全員で一つになって戦いたいなと改めて感じました。
ー対戦相手である嘉悦大学のどのような点に苦戦しましたか?
自分たちが攻撃で崩して、二段階トスにした状態からでも(嘉悦大学が)決め切るっていうのが、自分たちからしたら崩せているという良い状況なのに、その中でも決め切る「根気強さ」に苦戦しましたし、自分たちにも活かせる点だと思いました。
ー第2セットは接戦を繰り広げ点差が詰められず苦しい場面もあったと思いますが、チーム内でどのような声掛けをしましたか?
1点取られても取り返したら良いという、1点取られたことに対して一喜一憂するのはやめよう、取られたら取り返すっていうのを勝つまでやり続けようとやってきたので、そこは声に出してやっていましたし、最後のセットは空になるまで全員でやろうというのを話していました。
ー明日の決勝ではどんなことを意識していきたいですか?
昨日も今日もこういう試合展開になり、苦しい場面もあったのですが優勝する為には避けては通れない道だと思うので、明日もどんな状況になったとしても全員で勝つためにやり続けるというところで、心を一つにチーム力で戦っていきたいと思います。
全日本インカレも残すところ、決勝戦のみとなった。主将である谷島選手が語ったように「チーム力」を武器に、有終の美を飾ってもらいたい。
(記事=半田久瑠実 写真=中田葵、半田久瑠実、中村杏美)
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