【女子バレーボール】新チームで挑んだ初試合、掴んだ初勝利

女子バレーボール

 春季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦 対大東大 4月24日

◆結果◆

○青学大3―0大東文化大●
第1セット 25―19
第2セット 25―20
第3セット 25―13

◆メンバー◆

1,山中宏予
2,二宮香菜
3,比金有紀
4,安久津実夢
5,花澤佳奈
6,佐藤彩乃
7,村松美月
8,住田帆志乃
9,山崎樹
10,齋藤里紗子
11,依田茉衣子
12,井上芙香
13,北林桃佳
14,勝又心
15,山田華子
16,平ヴィヴィアンチディンマ
17,谷島花虹
18,鉾久香凜
19,髙橋美鈴
20,エドックポロかれん
21,小原凛乃
22,渡邊百香
マネージャー,須藤綾乃


 

「全員で点獲っていきましょう!」と山中主将(法4)はチームに力強く呼びかけ、チームは一丸となる。試合開始のホイッスルが鳴った。厳戒体制が敷かれた中での開催となった今リーグ戦。青学大は新チームが始動して初の試合に挑んだ。

第1セット

試合はレフトアタッカー住田帆志乃(文3)の鋭いアタックで幕を開ける。続いて、自身でも今試合の“ベストプレー”と語ったように、山中主将の高身長を活かしたブロックが大東大のスパイクを食いとめた。試合序盤から山中主将のセンターアタックで連続点を奪取。良い流れを作り上げた青学大は一気に11―3と8点差をつけた。試合中盤では、大東大のフェイントプレーで連続失点を許す場面も見られたが一度もリードを許すことなく、25―19で第1セットを獲った。

ブロックを決めた山中主将とエース住田

第2セット

第1セットの勢いを維持していきたい青学大。しかし、試合序盤、大東大が流れを作り始め、試合立ち上がりから青学大は3連続失点を許す。それでも、青学大は相手に完全に流れを許すことはなかった。長いラリー戦になったところで青学大の最大の持ち味、ディフェンス力が大いに発揮されていく。リベロ井上芙香(法3)が何度も打ち込まれるスパイクを拾いあげ、つながれていくボールをスパイカー陣が一気にきめきる。

リベロ井上

試合終盤にかけ、攻撃力の勢いもますます増していく。エース住田がバックアタックで相手コート中央にボールを打ち込む。

高さあるスパイクを決める住田

また、期待のルーキ髙橋(総1)がライトから勢いよくアタックを打ち込み、コートの中を躍動した。次第に調子を取り戻していった青学大。25―20で第2セットを終える。

第3セット

危なげなく2セットを連取した青学大。3セット目、序盤はサーブミスなどの細かなミスが目立ったものの、粘り強いレシーブで安定して点を重ねていく。中盤のタイムアウト後、お互い一歩も引かない長いラリーが続く。しかし、高橋(総1)が自身の存在をアピールするかのようにその均衡を打ち破る。そこからは完全に流れが青学大へと傾き、徐々に点差を広げていく。最後は住田(文3)がアタックボールを拾い上げ、そして自らアタックを決めた。青学大が25-13の大差をつけ試合を締めくくった。

サイドから勢いよくスパイクを打ち込む髙橋

 

厳戒体制が敷かれた中での開催となった今リーグ戦において、初戦に挑んだ青学大はストレートで本試合を勝ち切った。しかし試合後、秋山美幸監督は「ディフェンスはしっかりできていた。でもまだ引き気味なところがある。攻撃力をもっとつけて、相手を圧倒していきたい。」と今試合を「課題が残る試合」と評した。

青学大は3月より全員が集まっての練習が再開し、わずか一カ月で今試合に臨むこととなった。「とても緊張した。」と語りながらも、どこかホッとした表情を見せたのは今年度、主将の山中。今試合、前半からリズムを作り上げたのは正しく、主将山中だ。最初にブロックで相手の勢いを食いとめ、スパイクでは山中の高身長を活かした速攻が相手コートに振り落とされた。それでも、「緊張したけど、今まで一緒にコートに入ってきたメンバーも頼もしかった」と一緒にプレーする仲間への信頼も口にした。

新チームになり、良い感触を得ることが出来た今試合。しかし、次試合からは緊急事態宣言の影響で延期とされた。またもや先の見えない事態に入ってしまったが、さらにパワーアップする準備期間と捉え、前を向いて進んでいってほしい。そして試合が再開された際に、さらに成長を遂げた青学が見れることを願っている。


~髙橋選手(総1)へのインタビュー~

 

―今日の試合を振り返って

1年生で唯一試合に出させてもらった中で、先輩たちと思ったようにうまくプレーができなかったことが悔しい。でも実際に大学生相手に初めて試合ができたことや、今日先輩とうまくできなかったことが、どうやったら次うまくできるかが自分の中で掴めたのでそれはいい収穫だった。

―新チームで初戦を戦ってみて

レシーブを受けていてもブロックを飛んでいても、やはり高校生とは球の重さが違うし、それでいてただ力任せでプレーしているのではなく、技術面においても工夫がなされていたことを実感した。

―先輩たちとのプレーで考えていること

足を引っ張りたくない思いから緊張することも多いが、練習の中でも、それ以外のところでもいろんなことにすぐ気づいて行動すること。1年生なのでフレッシュさをアピールしてチームの盛り上げ役になりたい。

―自分のプレーの中で自信があるところ

サーブレシーブ(レセプション)からの速い攻撃

―青学女子バレーボール部の中でどういう存在になりたいか

絶対に欠かせないチームの大黒柱としてオールラウンドプレーヤーになって、全員が自分のところにボールが上がってきたら大丈夫だと思える存在になりたい。

(記事・写真 鈴木美衣,古木遥香)

 

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