6月17日から19日までの3日間、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで侍ジャパン大学代表選考合宿が行われた。青学大からは下村海翔(九州国際大付)、常廣羽也斗(大分舞鶴)、佐々木泰(県岐阜商)、中島大輔(龍谷大平安)、西川史礁(龍谷大平安)の5名が参加。代表選出を目指し、合宿へと挑んだ。
1日目はシートノックやフリーバッティング、50m走のタイム計測などが行われた。フリーバッティングでは西川が柵越えを連発。力強いスイングで、存在感を示した。
2日目は紅白戦が行われた。1試合目は佐々木が草加勝(亜細亜大学)からヒットを放ち、首脳陣へ積極的にアピール。2試合目は西川が古謝樹(桐蔭横浜大学)から左中間への2ランホームランを放つ活躍ぶりを見せた。「2試合目でなんとかヒットを出したいなと思って」「ヒットを狙いに行った延長がホームランになってよかったなと思います。」と西川は試合後に語り、この日唯一の本塁打を放ったことに安心した様子を見せた。佐々木は本職のサードだけでなくファーストの守備にもつき、西川は外野からショート、サードとリーグ戦では見慣れないポジションでの守備もこなした。
下村と常廣の投手陣はそれぞれ2試合目に登板した。先発を任された下村は2イニングパーフェクトと圧巻の投球。常廣は3番手で登板し、1イニングを投げ無失点の好投を見せた。
最終日となった3日目は、中島が1日キャプテンに任命されスタート。試合前ノックで軽快な動きを見せた青学大の選手たちから快音が響くことはなかったが、堅実な守備を見せるなど、最後まで代表選出へ向けてアピールを行った。
3日間の合宿を通して、青学大からは5名全員が侍ジャパン大学代表に選出された。リーグ優勝・日本一を支えた主力の力は代表選考合宿でも高く評価され、全員が代表の座を勝ち取るという圧巻の結果に。7月7日に開幕する第44回日米大学野球選手権大会で躍動する姿に、期待が高まる一方だ。
(記事=川﨑史緒、写真=川﨑史緒・慶長駿大・田原夏野・童野翔也・畠野杏)
◆選手コメント◆(取材時は代表選手未発表)
下村海翔投手
・3日間を振り返って
ー色んな選手に、特にピッチャーに、変化球のことだったり、日ごろの生活からどういうことを意識しているかとか、そういう話をグラウンド内だけじゃなくて宿舎の中でも話をして。みんなやっぱり野球に対してはすごく真剣にやっているので刺激をもらって、すごく楽しい3日間でした。
・新たな繋がりはできたか
ーみんな話したんですけど、ピッチャー陣は1部2部関係なく東都でよく話すことが多かったかなと思います。同部屋が東洋の細野とかあの辺だったので細野とか、あとはやっぱり東都勢もそうなんですけど、他にも名城大の岩井とか、古謝とか。みんな話しましたけど、その辺はよく話しました。
・印象に残った選手
ーピッチャーだったら、みんなすごいのはもちろんなんですけど、岩井が。ラプソードの測定とかがあって、結構自分良い数値だして、よっしゃこれ1位かなって思ったら岩井に負けて2位だったりとか。今日のピッチング(3日目)見ててもすごかったですし、東都のピッチャーとか元からジャパン入ってるピッチャーは良いっていうのは知ってて、実際生で見て衝撃を受けたのは岩井でした。
・誰と仲が良いか
ー東都なんですけど、中央の西舘だったり、専修の西舘だったり。あとは進藤(上武大学)とかですかね。あの辺は高校で試合をやっていたので。
・これからの意気込み
ー合宿の中でやれることはやったので、選ばれたら選ばれたでしっかり頑張りたいですし、もし選ばれなかったとしても、この3日間で学んだことを活かして、秋のリーグ戦で優勝・日本一というところに向けて、しっかり準備していければなと思います。
常廣羽也斗投手
・3日間を振り返って
ーやっぱ、全国には全国大会に出ていなくても良いピッチャーがいっぱいいるんだなぁって発見しました。
・新たに仲良くなった選手
ー専修の西舘とか。前から仲良かったけどそんなに深くは話したことがなくて。あとは、共立の木村仁さん。九州出身とか今九州の人とかは、仲良くなったかな。
・1日目、西舘昂汰(専修大学)投手と仲良さそうにしていたことについて
ー九州繋がりもあるし、ちょっと、波長が合うっていうか。こっち系で笑。
・印象に残った選手
ーえー。うーん。印象に残った選手か…いないです笑。あでも、史礁史礁史礁。あいつえぐいね。史礁です笑。
・代表に選ばれた場合の意気込み
ーアメリカ初めて行くんで、どんなとこかしっかり目に焼き付けてきます。アメリカで躍動してきます。
佐々木泰選手
・3日間を振り返って
ーみんなすごいレベル高くて、もう一回あのレベルの高いところで野球ができることにすごく感謝したい。
・これからの意気込み
ー代表として自覚を持って精一杯プレーしていきたいと思います!
中島大輔選手
・3日間を振り返って
ー秋も参加させてもらったんであれですけど、やっぱりレベル高いなって思いましたね。青学がもちろん高いんですけど、こっちきてより一層高いレベル、またこの3日間で体験できたかなと思ってます。
・新たに仲良くなった選手
ー亜細亜大学の2人、特に天井選手ですかね。亜細亜大学とあまり接点がなかったんで。同じ東都でも他は結構喋るんですけど、亜細亜はちょっとやっぱり雰囲気が怖いじゃないですか笑。それもあって近寄りがたいっていうのがあったんですけど、部屋一緒になって、「あ、優しい人なんだ」って笑。発見というか、そうですね、天井選手ですかね。
・これからの意気込み
ー選ばれたら選ばれたで自分の置かれた立場を理解して、期待に応えられるようなプレーができればなと思ってますし、選ばれなくても、秋があっという間に来ると思うんで、今度は追われる立場というのを意識はしながらじゃないですけど、王者感出さずに、また下から食らいついていいなぁぐらいの気持ちで、秋に向けてやっていきたいです。
西川史礁選手
・3日間を振り返って
ーとりあえず疲れました笑。本当にレベルの高い選手ばっかりで、緊張はしたんですけど、自分のベストなパフォーマンスを出すことができたかなと思います。
・2日目の紅白戦のバッティングの手ごたえ
ー1本目は2ストライクからだったんですけど上手く運べて、2本目も思いっきりスイングして、風に戻されたんですけど、上手く打つことができたんじゃないかなと思います。
・選ばれた場合の意気込み
ー選ばれるためにこれまでもやってきましたし、選ばれてからもチームに貢献できるように。日の丸を背負って戦うことになると思うんで、本当に全力でチームのために頑張りたいなと思います。
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