2023日本学生陸上競技個人選手権大会
於・レモンガススタジアム平塚
4月21日〜23日の３日間に及んで日本学生陸上競技個人選手権が行われ、熱い戦いが繰り広げられた。青学大からは陸上競技部長距離ブロックの男子と短距離ブロックの女子から多くの選手が出場した。
第1日目（4月21日）
最初に行われた女子100mHの予選にはルーキーの松村佳帆（１）ハードルブロック長の長﨑さゆり（４）、安井麻里花（２）が出場した。長﨑と安井が順調に準決勝に駒を進めた。準決勝では２人が揃って自己ベストを叩き出すも、安井がここで敗退。一方の長崎は組トップで決勝に駒を進めた。決勝では惜しくも表彰台まで0.01秒届かないという結果になったが、ブロック長らしい素晴らしい走りを３レースを通して見せた。
続いて行われたのは男子1500m。このレースには宇田川瞬矢（２）、熊井渓人（１）、昨年の関東インカレでこの種目を制した山内健登（４）が出場。予選では宇田川と山内が危なげない走りを見せて決勝に進出。迎えた決勝ではスタート後に宇田川と山内が交錯する場面もあったが、早い段階から２人が飛び出した。しかし、他の選手のラストスパートが始まると山内はついていくことができなかった。宇田川は優勝した日体大の高村比呂飛には離されたものの、後続との争いを制し２位表彰台を獲得。大会記録を叩き出した。
次に行われたのは女子400m。この種目には谷口璃奈（１）、川窪萌夏（３）、山内そよ（１）、二宮綾音（２）、篠原美咲（１）、髙島咲季（４）、金子ひとみ（４）が出場した。このうち、谷口、髙島、金子が準決勝に進出。そして金子がタイムで決勝に進出した。金子は決勝でも力強い走りを見せ７位に入った。
また同時に女子走り幅跳びも行われた。この種目にはルーキーの佐々木千翔（１）が出場し、8位に入った。
第２日目（４月22日）
1日目とは打って変わって曇天で冷たい風が吹き続けた２日目の朝は女子100mの予選から始まった。この種目には石川優（３）、佐藤葵唯（１）、倉橋美穂（２）の3名が出場した。石川は２年前の大会で１年生ながらこの種目を制覇し、東京オリンピックの400mリレーの代表となった。２年次は怪我との戦いとなり、大会に出場することすらできない状況が続いた。予選では石川が組トップ、佐藤と倉橋がタイムで準決勝に進出。続く準決勝でも石川が組トップで決勝に、佐藤と倉橋がB決勝に進出した。B決勝には倉橋が４位、佐藤が７位となった。続く決勝には石川が出場。スタートこそ他の選手に先行を許したものの、中盤からさらに加速。トップでゴールし見事２年ぶりの優勝。さらに８月に行われるFISUワールドユニバーシティゲームズの派遣標準記録も突破した。
続いて行われたのは女子400mH。この種目には主将の青木穂花（４）と水口萌（３）が出場した。青木は予選、準決勝ともに後続を大きく離しての首位通過。翌日に行われる決勝に弾みをつけた。
続いて行われたのは女子800m。この種目にはヒリアー紗璃苗（４）、水口杏（３）、青山理奈（２）が出場。ヒリアーと青山が準決勝に進出。続く準決勝でもヒリアーは組トップとなり翌日の決勝へと駒を進めた。
同時に女子三段跳が行われた。この種目には大塚葉月（２）と佐々木が出場。大塚は５回目まで２位に入っていたが、６回目に逆転され３位。表彰台を獲得。佐々木は６位となった。
第３日目（４月23日）
３日目は女子200m予選から始まった。この種目には前日の100mに続いて佐藤、倉橋とルーキーの佐々木菜緒（１）が出場した。佐藤と倉橋は準決勝に進出。準決勝では倉橋がタイムで見事決勝進出、佐藤もB決勝に進出した。B決勝では佐藤は見事１位でフィニッシュ。決勝でも倉橋が６位に入った。
次に行われたのは男子3000mSC。この種目には山下悠河（４）と黒田朝日（２）が出場した。山下が８位、黒田が11位に入った。
次に女子400mHの決勝が行われた。青木は予選、準決勝と組トップ通過で好調子を維持していた。スタート後青木は飛び出し、トップでストレートへ。だがゴール直前で先頭を譲り、２位でフィニッシュ。笑顔を表彰台で見せた。
次に女子800mの決勝が行われた。ヒリアーは予選、準決勝ともに組トップ通過。決勝では得意のラストスパートで首位を目指すも２位フィニッシュ。好調を維持した２日間だった。
短距離ブロックは１年生を含めた下級生が多く出場して多くの結果を残した。また石川の復活優勝や宇田川・青木・ヒリアー・大塚の表彰台などポジティブな話題も多くあった。５月に行われる第102回関東学生陸上競技対校選手権大会（関東インカレ）に向けていい弾みとなったことは間違いない。
（記事＝遠藤匠真、写真＝遠藤匠真・小松優奈・吉行晴実）
コメント