【硬式野球】常廣完投勝利!谷口にも嬉しい公式戦初本塁打が飛びだす!これで青学大4連勝!

硬式野球

東都大学野球 春季1部リーグ 対日大 第2回戦 4月27日 於・明治神宮野球場

◆結果◆
日 大 100 000 000
|1
青学大 000 000 11×|2

出場選手
1 中 中島大輔 龍谷大平安
2 三 佐々木泰 県岐阜商業
3 一 小田康一郎 中京
4 左 西川史礁 龍谷大平安
5 指 松本龍哉 盛岡大附
6 遊 初谷健心 関東第一
7 捕 渡部海 智辯和歌山
8 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
9 右 大手晴 横浜→谷口勇人 大阪桐蔭→中野波来 大阪桐蔭

P 常廣羽也斗 大分舞鶴


1週間前に行われた日大1回戦は、下村の好投もあり幸先よく1勝をもぎ取った。この試合に勝つと早くも勝ち点2を獲得できる大事な試合。雨や六大学リーグの影響で日程がずれ込み、選手たちのコンディション調整は難しい中、この日の先発は久々の登板となった常廣羽也斗(大分舞鶴)。前戦は体調不良により登板回避を余儀なくされた。その悔しさを胸に秘め、先発マウンドに上がった。

先発常廣

しかし、初回は苦しい立ち上がりとなった。先頭打者を四球で歩かすと、続く打者にもヒットを浴びいきなりノーアウト1,3塁のピンチを招いた。後続に犠牲フライを打たれ、1点を失うもMAX152km/hのストレートを織り交ぜ、なんとか最少失点で切り抜けた。

対する日大の先発は、ここまで防御率0点と抜群の安定感を誇っている市川裕(関東第一)。両先発防御率0点台と投手戦が予想される中、初回の青学大の攻撃は三者凡退に抑えられた。

迎えた3回表、常廣はこの回もノーアウト1,2塁のピンチを作るも、渡部海(智弁和歌山)の強肩が光りピンチを脱した。渡部は矢のような送球で1イニング2刺殺を記録した。その後常廣は尻上がりに調子を上げ、安定したピッチングを見せた。

なんとか先発常廣を援護したい打線は4回、ツーアウトから4番西川史礁(龍谷大平安)からこの日チーム初ヒットが飛び出すと、ここまでリーグトップの打率を誇っている松本龍哉(盛岡大付)がセンター前ヒットで続いた。西川も快足を飛ばし一気に3塁へ進塁しツーアウトながら2,3塁のチャンス。ここでこの日自身初のスタメンに抜擢された初谷健心(関東第一)。市川との同期対決も三振に斬って取られ、この打席は市川に軍配が上がった。

自身初スタメンとなった初谷

3塁を陥れる西川

その後は両先発一歩も譲らない好投が続き、試合は7回へ。

この回先頭の西川がこの日2本目のヒットで出塁すると、次打者松本にもヒットが飛び出す。この日2回目の4,5番の連打となった。続く初谷の内野ゴロの間に1点をもぎ取り、なんとか同点とする。

ヒットで出塁する西川

続く松本

初谷の内野ゴロの間に同点とする

8回、常廣はピンチを迎えるもここでも要所を締め、0に抑える。その好投に応えたい打線はその裏、先頭は代打谷口勇人(大阪桐蔭)。開幕からここまでノーヒットでこの試合はスタメンから外されていた。ツーボールからの3球目、「真っすぐ一本を待っていた」と語った谷口はストレートを思いっきり叩きその打球はライトスタンドへ。「行くかわからなかった。入ったときには安心した」嬉しいリーグ戦初ヒットが起死回生の逆転ホームランとなった。

公式戦初本塁打を放つ谷口

大阪桐蔭時代からの球友星子も大喜び

ヒットを放つ中島

味方に逆転してもらった常廣は、最終回も危なげなく日大打線を打ち取り、1失点完投勝利を挙げた。
試合後、常廣は久々の登板について、「いつも以上に最初は体が動いた。ボールの質自体は良かったが、なかなか低めに集めることが出来なかった」と答えていた。

また逆転ホームランを打った谷口について安藤監督は、「ボールに対してのアプローチはうまいバッターだと思っていた。両方向に打てて長打も打てるというのが彼のバッティングの魅力かな。3番の小田(康一郎)に負けないくらいのものは持っていると思う。大学を代表するようなバッターになって欲しい」と期待を寄せていた。

ここまで2カードを終え、勝ち点2を獲得したものの、「終わってみないとわからない。今後まだ3カードあるがそこに向けてとりあえずはいい形で終われたのかなと思う」と安藤監督は述べていた。

なにが起こるかわからないのが戦国東都である。逆転ホームランを放った谷口がチームの起爆剤となったことは間違いない。さらに、常廣の安定感抜群の投球、4番西川の猛打賞など、この日だけでもチームにとってのプラス要素は計り知れない。進化した青学大野球部の戦いぶりに今後も目が離せない。

次節は場所を千葉に移し、5/1(月)、5/2(火)第1試合(9時PB予定)、ZOZOマリンスタジアムで行われる。

(記事=童野翔也、写真=家永萌愛・遠藤匠真・童野翔也)

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