【100周年企画】主将対談~ラグビー部×馬術部~

ラグビー

9月28日発刊の9月号に掲載した100周年企画の主将対談完全版をお届けします。ラグビー部主将・桑田敬士郎(営4)と馬術部主将・山田里奈(比4)の2人が100周年にかける思いやお互いの主将像などを語っていただきました。


―お互いの部活について、軽く紹介をお願いします

桑田敬士郎(以下、桑田):ラグビー部です。部員はスタッフも併せて80人強いて、活動は週5回。雰囲気は、例年通り風通しが良い部活。良いようにも悪いようにも聞こえるんですけど、後輩からも意見を言える感じのところは全然ありますし、プライベートでもすごい仲が良いんで。ブラザー制度(縦割りグループ)もあって、縦の仲の良さは特徴かなと思います。

山田里奈(以下、山田):馬術部は、大学生が30人ほど、高校生が30人で60人くらいと馬が7頭で活動しています。どういう部活かっていうのは、縦がすごい仲良くて、色んな人がいます。馬っていう共通点がなかったら絶対話さないだろって人がいっぱいいるんですよ(笑)、そういうタイプの人が結構います。

桑田:高校生も仲良い?

山田:高校生も仲良くて、みんなで部活やった後にご飯食べたり、ピザ頼んで大学生が奢ってあげたりっていう感じ。割と丸い感じですね。

―節目の年に主将へ就任したことについて、心境を教えてください

桑田:自分たちも100周年というのは意識してて。来年が100周年なので来年にしっかりとした行事をやりたくて、その前年の練習みたいな感じですが、慶應大学さんと練習する機会をもらって。来年、強いチームにしなければいけないという思いは感じていますね。

山田:シンプルにいぇーいみたいな感じでした気持ち的には(笑)。まず人が少なかったので、馬も少ないしコロナの余波みたいなのもあったので、とりあえずそれをどうにかしないとと思って結構大変だなと思って。基盤がぐちゃぐちゃなところがあったから、そこを立て直そうと思って。大変そうだなとは思ったんですけど、なんとかって感じです。祖父母が馬術部のOBOGなのでプレッシャーみたいなものもありましたけど、全然楽しかったです。

―桑田主将はプレッシャーを感じることはありましたか?

桑田:プレッシャーはありますね。年々(ラグビー部が)強くなってきているという世間の声は聞いていて、実際に点数とかも縮まっていて「来年こそは」とよくOBの方とかも言ってくれるので。「今年こそは」とOB会長からも直々に言われましたし、そういう声は多いので結果出さなきゃっていうプレッシャーはありますね。

―主将特有の苦労などあれば教えてください

山田:部員とどのくらい距離を詰めて大丈夫なのかとか、下手なことできないなみたいな(笑)。

桑田:それはありますね。行動はしっかりしなきゃ。(主将になってからは)プライベートのところとか、ちょっと変わったかなって。周りの目はあるっていうことを自覚して行動してます。

馬術部・山田里奈主将

―理想のリーダー像があれば教えてください

山田:考えたんですけど、ないなと思って(笑)。

桑田:具体的な人とかでも、こんなリーダーが良いリーダーみたいな。

山田:前の副監督を結構尊敬していて、お母さんみたいな感じなんですよ。普通だったら怒るところをげらげら笑って、でも、言うところはちゃんと言うみたいな感じ。粘り強く向き合ってくれるんですよ。

桑田:理想のリーダーは、行動でも言葉でも引っ張れるリーダーかなと思います。これがめちゃめちゃ難しいですけど。どれだけ良いことを言ってても、その人に説得力がなければ伝わらないじゃないですか。伝えられるようにするにはプライベートの行動とか、本当に尊敬できる人じゃないとだめだし、性格が悪いとどれだけ良いことを言ってても伝わらないじゃないですか。

山田:でも(チームメイトから)愛されてる感ありますよね?

桑田;ただのいじられ役です(笑)

山田:主将がちゃんといじられるって結構フラットな関係って感じしますけどね(笑)。私はそう思います。周りにはどういう主将だねって言われるんですか?

桑田:えー。

‐ラグビー部副将(田中創太郎・門恒介)に聞いてみることに‐

田中創太郎(法4)(以下、田中):(桑田主将について)責任感強いんじゃないですか。まあ、頑固なんじゃないですか(笑)。責任感強いからかどうかはわからないですけど、めちゃくちゃ頑固っすね。

山田:衝突とかしたりしますか?

田中:しょっちゅうっすね(笑)。(部活で)やりたいこととか、プレー面とかで。

山田:お互いのことはどう思ってますか?

桑田:本当に思ったこと言ってくれるんで(笑)。いろんな視点で見れますね。言ってくれてることは本当にありがたいことですし、本当にありがたいです。引退するときに、「ありがとな!」って本気で言える関係です(笑)。

田中:なんだかんだアツいんで。アツい男なんで、お互い。

山田:(門に対して)主将はどんな人ですか?

門恒介(法4)(以下、門):ほんとに男らしくて。

桑田:いいってほんとにまじで(笑)

門:尊敬する同期でありながら尊敬する男です。

山田:この2人が副将で良かったと思うことはありますか?

桑田:ありますよ。お互いに良いところがあるんですよ、こんな目の前で言うのは嫌なんですけど(笑)。俺ができないようなことを(2人は)できる。

田中:なんだかんだバランス良いよな、多分ね。

門:「3人でスクラム組んでいこ」みたいな。

山田:おもしろいですね。

‐馬術部員から山田主将の人柄についても聞くことに‐

高橋実由希(教3)(以下、高橋):山田先輩は、いつも明るくて、面白いです。

一同:良い後輩ですねー!

高橋:(主将として)適正だと思います。明るいんですけど、主将だから言わなきゃいけないところもあるじゃないですか。(言うべきことを)しっかり言っても、プライベートでは後輩が懐きたくなるような感じです。

田中:めっちゃいいっすねー。

ラグビー部主将・桑田敬士郎

―気を取り直して、お二人は今後どのようなチームにしていきたいですか?

山田:誰も置き去りにされていないチームにしたいなと思っていて。何もできない子がいたとして、そういう子が何もできないままずっと放置されているっていうのが嫌で、良いところや得意なところは絶対に1個はあるので、それを活かせるような感じにしてあげたいなって思っています。

桑田:どちらかというと山田さんは、みんなを自分が支えたいという感じですか?

山田:(みんなを)引っ張りつつ、副将が後ろから支えるの得意なのでそこでって感じです。前に出ていってやるのは(自分が)やるので、そのあとの普段の生活とかそういうバックアップは副将がやってくれてるっていう感じですね。

桑田:チームとしては、全員が自分から頑張りたいって思うようなチームにしたいですね。こっちが「頑張れよ、やれよ」って言うようなチームよりも、試合に出るために、試合に勝つためにはここが足りないからこういう練習しなきゃいけない、それが分からなかったらもちろん聞いてやるべきなんですけど、そういう自分から動く主体性みたいなのをチーム全体が持てたらそれは強いチームになると思う。でも、それがすごく難しい。人数が増えれば増えるほど難しいので、結構悩みです。

山田:チームスポーツだから余計大切ですよね。

桑田:そうなんですよね、やる気ないのも伝染していっちゃいますし。

―最後に今シーズンの意気込みを教えてください

山田:二人六脚です。2人と4本の脚。

桑田:意気込みはもう、目標達成します。選手権出場ですね。

(聞き手=川﨑史緒)

100周年という節目の年を迎え、更なる飛躍を目指す2部会に、多くのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。

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