【ラグビー】30年ぶり大学選手権出場へ!後半は厳しい展開続くも決死の守備で逃げ切り

ラグビー
笑顔で記念撮影に臨んだ

関東大学対抗戦Aグループ 第12節 対立教大 12月1日 於・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場

◆結果◆

〇青学大35{25ー16、10ー16}32 立教大● 

◆メンバー◆

1木村陽太
2田中太陽
3安部駿亮
4荒川真斗
5梁取駿太
6松﨑天晴
7八尋祥吾
8内藤基
9小林純岳
10青沼駿昌
11川端航聖
12河村凌馬/主将
13榎本拓真
14山本啓太
15白石颯
16中山健太郎
17松下稜
18一ツ橋孟也
19後藤大輝
20角谷銀次朗
21平澤温人
22平岡勝凱
23丸岡大地斗


関東大学対抗戦Aグループ第12節の立教大戦は、勝てば30年ぶりの大学選手権出場が決まる大一番となった。リードして前半を折り返すも、後半はジリジリと相手に追い上げられ厳しい展開が続いた。試合終了間際にも逆転となるトライを決められそうになるが、決死のディフェンスで最後までリードを守り切り悲願の選手権出場を果たした。

〈前半〉

序盤は一進一退の攻防が続き、点を取られては取り返すといった展開が続いた。僅差の展開が続く中、10-16で迎えた前半32分にWTB・山本啓太(文1)が1点差に迫るトライを決める。さらに前半39分、SO・青沼駿昌(営4)がPGを決めて逆転に成功すると、前半終了間際の45分、FL・松﨑天晴(国政1)がリードを7点に広げるトライ。SO・青沼駿昌(営4)がコンバージョンゴールを成功させ、25-16で前半を終えた。

前半終了間際、松﨑がトライを決める

リードを広げ喜ぶ選手たち

〈後半〉

リードで迎えた後半、なんとしてでも点差を保持したまま試合を終えたかったが、立教大の猛攻に遭う。青学大はノックオンなどのミスが目立ち、攻めることもままならず防戦一方の時間が流れた。立教大は三連続PGで9点を追加し、前半15分には25-25の同点に追いつかれてしまう。

度重なる失点で苦しい時間が続いた

しかし、後半25分にLO・荒川真斗(法3)が再び立教大を突き放すトライを決め、勝ち越しに成功。

悪い流れを断ち切った荒川のトライ。青学大に勢いを取り戻し、プレーヤーオブザマッチに選ばれた

SO・青沼駿昌(営4)がコンバージョンゴールと後半32分にPGを決め、35-25とし全国出場を大きく近づけた。しかし立大もただでは終わらない。後半36分に点差を3点差まで縮めると、試合終了間際にゴールライン目前で猛攻を仕掛ける。

必死の守備が続いた

あと数十センチでトライというギリギリの状況が続き、ロスタイム3分がそれ以上に長く感じる苦しい時間だった。もしトライを決められれば選手権出場が絶望的になる中で、選手達が決死のディフェンスに徹した結果、ボールはそれ以上前に進むことはなくノーサイドを迎えた。試合終了の瞬間、選手達は感情を爆発させ悲願であった選手権出場を喜んだ。

ノーサイドの瞬間、選手たちは喜びを爆発させた

選手権への出場は30年ぶり3度目となるが、青学大の目標はベスト8進出だ。過去出場した2大会とも初戦で敗れており、高い全国の壁を痛感してきた。それでも、主将を務める河村凌馬(法4)は「自分たちがやってきたことを信じてそれを出すだけ」と気合十分。三度目の正直を実現するべく、チームは12月14日に和歌山県の紀三井寺で京都産業大学と激突する。創部100周年の節目に、新たな歴史を刻めるか。

(記事・写真=渋谷聡志)

応援席に挨拶をする選手たち

笑顔で記念撮影に臨んだ


選手インタビュー

ー試合を振り返って

河村凌馬主将:キッキングゲームというところで思ったようにゲームプランが遂行できなかった。また中盤でのペナルティでショットで得点を刻まれたというところで、なかなか自分たちがアタックする時間と、スコアボードが動かないというのが非常に苦しい展開だった。最後やっぱり大学選手権という1年間目標にしてきた、あと(創部)100周年というところで自分たちの目標というのを、2月からハードワークしてきたところが最後気持ちを切れずに出せたのかなと思います。

―大学選手権への出場が決定

2月から体制が変わってしんどい中で、チーム全員がハードワークし続けてくれて、最後、勝ったら(選手権に)行けるというところでプレッシャーも大きかったんですけど、メンバー外も含めて一つになれた試合だった。

―後半、立教大に追い詰められ非常に厳しい時間が続いた

流れとしてはキックオフ蹴り込んで、やはりキッキングのところで自分たちが自陣でミスをしてしまいそこからPGという流れだったので、その辺はポジショニングを入れ替えたり、SOのプレーヤーを後ろに下げたりというところで策をとりました。あとはポゼッションを自陣からキックじゃなくてポゼッションを握りながら中盤を支配していくという形に変えたのがよかったと思う。

―じわじわ攻められている時間はどのような気持ちだったか

最後25-25に追いつかれ、結構しんどいタイミングだったが自分たちがやってきたことを信じて、アタックしたらスコアできるという自信はあった。そういう部分を信じてもう一回自分たちがやってきたところに立ち返ろうという話をして、またあのタイミングでまとまれたのかなと思う。

―30年ぶりの選手権出場となった

僕たちは大学選手権を経験したことはないんですけど、自分たちがやってきたことを信じてそれを出すだけだと思うので。もちろん準備は大事だと思うんですけど、今まで積み重ねてきたものを出すというところにフォーカスして戦っていきたい。

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