東都大学野球 秋季1部リーグ 対国学院大 第2回戦 9月17日 於・ジャイアンツタウンスタジアム
◆結果◆
国学大 000 000 000|0
青学大 200 000 00× |2
◆出場選手◆
1 二 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 遊 山口翔梧 龍谷大平安
3 一 小田康一郎 中京
4 捕 渡部海 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 三 中山凱 専大松戸
7 指 谷口勇人 大阪桐蔭
8 左 大神浩郎 福岡大大濠
9 右 青山達史 智辯和歌山
P 渡辺光羽 金沢学院大附→鈴木泰成 東海大菅生
開幕戦を勝利で飾り迎えた2戦目。青学大は3年春以来の先発となる渡辺光羽(営4=金沢学院大附)を先発に起用した。試合は初回、青学大が渡部海(コ3=智辯和歌山)の適時二塁打で2点を先制すると、援護を受けた渡辺は圧巻の投球を披露。6回を投げ被安打1無失点の投球で相手打線を封じ込んだ。その後7回からは守護神・鈴木泰成(社3=東海大菅生)が登板。鈴木も相手打線を安打1本に抑える好投を見せ、青学大は2-0で勝利。国学院大戦の勝ち点を奪った。
青学大の先発のマウンドに上がったのは左腕の渡辺。公式戦では昨年6月の全日本選手権準決勝以来の先発登板となった。渡辺は初回、失策でランナーを背負うも無失点に抑える上々の立ち上がりを見せた。

青学大先発の渡辺
その裏の青学大の攻撃は、先頭の藤原夏暉(法4=大阪桐蔭)が安打で出塁すると、小田康一郎(史4=中京)が四球を選び一死一、二塁のチャンスを作る。ここで打席には4番渡部。渡部は2球目のカーブを捉えるとこれがレフトへの二塁打となり2人のランナーが生還。青学大は2点を先制した。渡部はこの打席を振り返り、「真っ直ぐを待ちながら変化球を対応しようと思っていた。良い反応できた」と語った。

口火を切る安打を放った藤原

先制の適時二塁打を放った渡部
援護を受けた渡辺は4回まで国学院大打線に安打を許さない圧巻の投球を見せると、5回には四球と安打で一死一、二塁のピンチを招くも、空振り三振と捕邪飛でこのピンチを切り抜け、無失点投球を続けた。渡辺は自身の投球を振り返り、「先制してもらって緊張がほぐれた。初回もすごくいい入りができたので、打たせる投球を意識して6回を投げ切れた」と語った。

渡辺は6回被安打1、無失点の快投で先発起用に応えた

5回、捕邪飛を好捕する渡部
一方の打線は4回、二死から谷口勇人(営3=大阪桐蔭)、大神浩郎(総1=福岡大大濠)に連打が飛び出すも、あと一本が出ず無得点。初回以降得点を奪うことができない。

1年春以来、848日ぶりの安打を放った谷口
青学大は7回から、好投の渡辺に代えて守護神・鈴木を投入した。鈴木は最速151kmの速球を武器にこの回、国学院大打線を三者凡退に抑えた。

2番手として登板した鈴木

8回表、三邪飛を好捕した中山凱(史1=専大松戸)
8回裏、青学大は先頭の藤原がライトへ三塁打を放ち無死三塁の絶好のチャンスを作る。しかし、後続が凡退しこの回も無得点。ホームが遠い展開が続く。

三塁打を放った藤原

藤原は三塁まで激走を見せた
そして9回裏、ここまで国学院大打線を完璧に押さえ込んでいた鈴木は、安打と死球で二死一、二塁と本塁打が出れば逆転のピンチを招くも、最後は5番・立花を中飛に抑えゲームセット。青学大は2-0で勝利を収めた。
試合後、安藤寧則監督は「先発の渡辺がしっかり投げてくれたことが大きかった。2戦目を任せられる投手として自信を持って送り出したので、良かった」と快投を見せた渡辺をねぎらった。
青学大は2連勝で国学院大戦の勝ち点を奪い、最高のスタートダッシュを切った。リーグ6連覇、そして日本一奪還を目指す彼らの歩みはまだまだ止まらない。
(記事=山城瑛亮、写真=比留間詩桜、田原夏野、山城瑛亮、高木一郎)
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