関東大学対抗戦Aグループ 第1節 対慶大 9月13日 於・秋葉台公園球技場
◆結果◆
●青学大18 {10-8、12-20} 32 慶大〇
◆ メンバー◆
1.木村陽太
2.田中太陽
3.相川拓也
4.荒川真斗
5.梁取駿太
6.松﨑天晴
7.八尋祥吾
8.内藤基
9.小林純岳
10.井上晴生
11.森草知
12.穴澤開
13.平岡勝凱
14.山本啓太
15.白石颯
16.中山健太郎
17. 松下稜
18.中川竜玖
19. 角谷銀次朗
20. 甲斐冬竜
21.櫻井愛世
22. 袖山遼平
23.山田壮
秋季リーグ開幕戦、青学大は昨季4位の慶大に挑んだ。序盤は相手の勢いに押されるも、森草知(営4=桐蔭学園)がトライを奪取。後半11分に井上晴生(法2=東福岡)のPGで逆転し、松﨑天晴(国経2=東福岡)も渾身のトライで食い下がった。しかし敵陣での反則やターンオーバーが響き、勝利には届かなかった。
<前半>
序盤は青学の積極的なディフェンスなどが功を奏し、井上のペナルティゴールで先制点を奪う。チーム全体が良い入りを見せた。

PGを決めた井上
しかし前半19分、慶大の素早い展開からトライを許して逆転を許す。その後も慶大の鋭いアタックを前に苦しい時間が続いた。慶大にもペナルティが多く目立っていたが前半から巧みなパスワークに翻弄され、勢いに乗ることができない。
それでも前半終了間際、ラインアウトからのセットプレーで見せ場を作る。田中太陽(史4=常翔学園)のスローインを受けた荒川真斗(法4=國學院久我山)が高く跳び上がり確実にキャッチ。モールでの激しい押し合いの中、田中が素早くボールを拾い、小林純岳(社4=東海大相模)へ展開すると、フリーで待ち構えていた森がゴールに飛び込みトライ。鮮やかな連携で同点に追いつき、前半を互角の展開で折り返した。

スローインをする田中

トライを決めた森
<後半>
勢いに乗った青学大は、後半11分に井上が再びペナルティゴールを決め、逆転。さらにモールからの力強い押し込みで松﨑がトライに成功。喜びを爆発させ、チーム全体が大きく沸いた。

松﨑は値千金のトライを決めた
流れを引き寄せたかに見えたが、その直後に慶應が鋭いサイド攻撃からトライを返し、試合の主導権を奪い返す。終盤は敵陣での反則やターンオーバーなど自滅が響き、慶應にモールで押し込まれて点差を広げられた。最後まで攻め続けたものの、18-32でノーサイドの笛を聞いた。

健闘を称え合う選手たち
モストインプレッシブプレーヤーには安定したキックで得点を重ねた井上が選出。冷静な判断と正確なプレーでチームを支えた。
青学は序盤から主導権を握り、後半途中には逆転も果たすなど強豪慶應を追い詰めたことは大きな収穫だ。一方で、リードを守り切るしたたかさや終盤の集中力には課題が残った。

雨が降り頻る状況下での試合だった
次戦は9月27日。秩父宮ラグビー場にて強豪・明大と対戦する。昨年成し遂げられなかった悲願の選手権ベスト8に向けた青学大ラグビー部の戦いはまだ始まったばかりだ。
(記事・写真=比留間詩桜)
◆選手コメント◆
八尋祥吾(法4=東福岡)主将

主将の八尋(中心)
―今日の試合を振り返って
「慶應戦に向けて、ブレイクダウンのところ相手が来るっていうのはわかってたし、準備してきたんですけど、それ以上に強いプレッシャーを受けてしまって、自分たちのやりたいことが遂行できなかったことが敗因かなと思っています」
―前半、もう少しリードしたかったのでは
「もう少し差をつけて折り返すのが理想だったんですけど、あの点差でも最後のスクラム一本はいい感触で折り返せたので、まだまだ全員かつビジョンを持ったまま折り返せたかなと思っていたんですけど、後半で相手に入ったときに対応できなかったところが自分たちの弱さが出て、スコアをボンボンとられてしまったのが敗因かなと思っています」
―次戦以降に向けて
「ブレイクダウンのところでプレッシャーを受けて自分たちのやりたいことができなかったというところに繋がっていたと思うので、ひたむきに取り組んで一戦一戦全力で臨むだけだと思っています」
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