関東大学対抗戦Aグループ 第2節 対明大 9月27日 於・秩父宮ラグビー場
◆結果◆
●青学大7 {7-35、0-56} 91 慶大〇
◆ メンバー◆
1.木村陽太
2.中山健太郎
3.中川竜玖
4.下田秩
5.小坂龍平
6.甲斐冬竜
7.大塚翔太
8.荒川真斗
9.利守晴
10.袖山遼平
11.森草知
12.穴澤開
13.山田壮
14.山本啓太
15.白石颯
16.柳颯真
17. 土屋裕資
18.中林幹太
19. 松島蒼生
20. 宗像純
21.黒尾洸太
22. 松井成悟
23.平岡勝凱
対抗戦第2節は、強豪明大との一戦。試合は序盤、青学大が果敢に攻め込み、前半12分には利守晴(営2)がスピードを生かし先制トライを決める。得点を追加すべく攻め込むが、主導権をめぐる攻防が続いた。だが、相手の巧みなパス回しに翻弄され、連続トライを献上。前半は、7-35でリードを許す展開に。切り替えたい後半。青学大は、黒尾洸太(営1)が粘り強いタックルで相手の俊足を食い止めようとするが、トライを許す場面が続いた。上級生を中心に声を掛け合い、チーム一丸となり立て直しを図った。だが、明大の流れを抑えられず、7-91で完敗を喫した。
〈前半〉
前半は、青学大のキックオフから始まった。序盤から果敢に攻め続け、徐々に敵陣へと攻め込んでいった。ゴールを目指して猛攻を仕掛けるも、ボールを奪っては奪い返される展開が続いた。流れが変化したのは、前半12分。スクラムを組んだ直後に、利守晴(営2)が相手を振り切る俊足を見せ、先制トライに成功。続く的確なコンバージョンゴールも袖山遼平(法3)が決め、2点を追加し流れを引き寄せる。観客席からは、歓声と拍手が湧き起こった。

コンバージョンゴールを成功させた袖山遼平(法3)
さらにリードを広げようと、タッチキックを織り交ぜゴールライン付近まで攻め込んでいく。スクラムで果敢に攻防を繰り返すも、オフサイドが見られボールの主導権を握れず苦しむ。それでも、粘り強く対応しようと試みるが、前半27分に明大にトライを献上。

ラインアウトを成功させ主導権を握る
流れを引き寄せようとする青学大は、タッチキックで陣地を奪おうと奮闘する。果敢にパスを繋ぎ、ゴールへ近づくも離されてしまうもどかしい時間が続く。だが、前半35分には明大バックスのスピードや巧みなパスワークに翻弄され、再びトライを許す。その後も連続トライを許し、前半を7-35で折り返す。
〈後半〉
切り替えていきたい青学大だが、明大の隙を突いたパスワークに上手く対応することができない。後半開始2分で、トライを許すと流れが明大に。明大の猛攻を食い止めようと、利守晴(営2)は力強いタックルで相手に立ち向かう。しかし、明大は青学大ディフェンスを切り崩し、連続でトライを奪っていく。

積極的な声掛けをした平岡勝凱(文3)
後半も中盤になり、明大バックスがタッチライン付近を鋭く突きゴールに迫るが、青学大も負けずと粘り強いディフェンスで応戦。ラインアウトから一時は主導権を握るも、奪われ攻撃の形を作ることができない。

話し合いを重ね、鼓舞しあう青学大
上級生を中心に声を掛け合い、チーム内で士気を高める。再び猛攻を仕掛けるが、明大の鋭利な攻撃や俊敏な動きに翻弄される。後半40分には、黒尾洸太(営1)と山本啓太(文2)が連携してタックルを仕掛ける。だが、倒れる直前にパスをつなぐ明大の巧みな展開に対応しきれず、トライを許した。最終的に青学大は後半に1トライも奪ないまま、7-91で完敗を喫した。

MIPを受賞した荒川真斗
モストインプレッシブプレーヤー(MIP)には、鋭いタックルを見せた荒川真斗(法4)が選出された。

試合を終えた選手たち
青学大は序盤、主導権を握り先制トライを決めるなど力強い攻撃が見られた。だが、相手の攻撃に上手く対応しきれず大幅な点差をつけられる結果となった。次戦は帝京大学百草グランドにて帝京大学と対戦する。今回見つかった課題を克服し、チーム一丸となり進化を遂げる青学大の飛躍はここからだ。
(記事=半田久瑠実、写真=遠藤千果)
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