箱根駅伝保護者報告会 1月3日 於・青山学院大学青山キャンパスガウチャー記念礼拝堂
1月3日の箱根駅伝終了後、保護者と大学関係者向けに報告会が開催された。原監督、飯田主将を始めとした各選手が挨拶を行い、自身のレースを振り返った。
◆選手・監督挨拶◆
原晋監督
皆さんこんにちは。パワフル大作戦いかがだったでしょうか?無事に帰って参りました。部員、スタッフ、大学関係者、全ての関係する皆様の支えのおかげだと思っております。選ばれた10人だけではなくて、ほんのわずかな差で選ばれなかった選手も数多くいます。しかし、彼たちも…なるんだという想いでですね、下支えすることによってですね、たまたま選ばれた者たちが大舞台で輝いたと思っております。誰一人ですね、足を引っ張ることなく、一人一人が自覚をもってチャレンジしてくれていること、監督として大変光栄に思いますし、嬉しく思っております。青学メソッドという形の中でですね、そのメソッドを忠実に守り、実行する仕組み、仕掛けはですねできており“自律した学生”が育っているんですけれども、さらに進化したですねそのメソッドを通して、自分は何が足りていないのか何が課題なのか何を目標としているのかという視点に立った、いわゆる律するですね、自律するチームへと今、変更しているところだと思います。それがトータルでいえば青山学院の教育の強さだという風に思います。またこれ陸上競技部の教育だけではなくて、大学全体の教育に活かされているものをたまたま陸上競技部が体感していることであります。ご父兄の皆さん、これからもですね陸上競技部は単なる課外活動ではありません。陸上競技部を通してですね、チームでもっと成長させていくということをこれからも目指していきますのでご支援のほど、よろしくお願いいたします。昨日、今日のレースについてですね、それぞれがパワフル話をしてくれると思いますので聴いてくれれば思います。最後に、来年の課題を一つ掲げるならば、原監督が堂々と舞うように…
1区 志貴勇斗
この度、1区をはしらせて頂いた、教育人間科学部教育学科の志貴勇斗です。まずは一区というこれまで強い先輩たちが担ってきた走ってきた中で、すごい重圧もったなかで、すごい緊張感もあったのですが、堂々と走ることができ、またとても持ち味である積極的な走りもすることができて、ほんとうにすごくいい流れでこうぞくにつなぐことが出来たのかなと思います。今年優勝出来たのもありますが、来年、再来年も優勝していくべきチームではあると思うので、まあその土台として来年上級生にもなっていくのでその一員となれるよう、これからも継続した練習を行っていって主力となれるよう頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました。
2区 近藤幸太郎
2区を走りました、経営学部経営学科3年の近藤幸太郎です。今年1年間エースと呼ばれることが多くなってきて、自分がエースとしてふさわしい選手なのかっていう面ですごい悩んでました。けど、部員全員が陸上に対して高い意識を持って取り組む人たちなので、みんなが自分を強くしてくれて他大学のエースたちと戦える選手になれたんじゃないかなという風に思っています。本当に最近ずっと勝ってなかったんですけど、ダメな時でもずっと応援してくれている方々、ほんとにサポートしてくれている方々のおかげで今日総合優勝できたと思います。応援ありがとうございました。
3区 太田蒼生
3区を走らせていただいた、コミュニティ人間科学部コミュニティ人間科学科の1年の太田蒼生です。今回自分が3区っていう重要区間を走らせていただいて、次の区間に1位で襷を渡せたっていうことは自分自身でも結構満足できるレースができたのではないかなという風に思ってますし、2区の幸太郎さんがすごくいい位置で襷を渡してくれたっていうところで僕の力だけじゃなくて、1区、2区の襷リレーの流れっていうのもすごくあったのではないかなっていう風に思ってます。チームとして今年1年間ずっとこの箱根駅伝に向けて練習を積んできて、ついにミーティングの中でも目標っていうのは毎回飯田キャプテンはじめ決めて、口に出して目標に向けての練習だったり生活面で、ひとつひとつ実行に移していくっていうことができたからこそこういった結果につながったのではないかなという風に思ってますし、青学陸上部をサポートしてくださっている保護者の方々だったり、地域の方々の応援っていうのもすごく僕たち選手全員にとってもすごい力の励みになりました。また、僕は昨年の高校駅伝、後輩達が県大会で敗北してしまって全国大会に行けなかった中で、後輩達の悔しさっていうものも僕はそこで、今日の箱根駅伝で晴らすっていう風な思いで臨んでいくっていうところと、1年間やってきたことっていうのを4年生、最後総合優勝っていう結果で締めくくって欲しいなっていう思いで箱根駅伝を走り切れたっていうのはすごく僕にとっても次の目標に向けた第一歩になったのではないかなっていう風に思ってます。またこれから来年の箱根駅伝であったり、今年1年間、今日が始まりなわけなんで、これから新しい青山学院大学陸上競技部として結果を残して恩返しができるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
4区 飯田貴之
4区を走らせてもらいました、総合文化政策学部総合文化政策学科4年の飯田貴之です。今回4区、往路を任せてもらって、ほんとにこの1年間キャプテンとしてこのチームでやらしてもらってたんですけど、前半シーズンも出雲、全日本も全然情けない結果しか出せてなくて、ほんとに下級生はめちゃくちゃ強い走りで、その中でほんとにとにかく情けなくて苦しい思いをずっとしてきて、それでも最後の箱根駅伝だけはしっかり往路でチームに貢献したいっていう思いをきっと監督も汲んでくださって、4区に配置してもらったので、その中で全日本でやっぱ自分があの走りから迷ったらダメだっていう風に学んだので、今回はどんな順位できても絶対に最初から攻めてる走るっていうのは決めていて、ほんとに想定以上に3区までの選手が走ってくれて、太田が首位で持ってきてくれたので、首位に持ってきてもらったら自分のパターンに持ち込めるので、迷うことなく最初から攻めてほんとに4年間の全部を出し切ろうって決めてたので最後1キロほんとに動かなかったんですけど、全てを出し切れたので今ほんとに充実しています。ほんとに今年の往路見ても僕以外全員下級生だったので最後の最後まで情けない先輩だったのかもしれないですけど、ほんとに後輩達に恵まれてこうして総合優勝することができて、ほんとに今は幸せです。応援ありがとうございました。
5区 若林宏樹
今回5区を走りました、地球社会共生学部地球社会共生学科1年の若林です。初めての箱根の山登りは、ほんとに緊張しましたし、想像以上にしんどかったんですけど、それ以上にゴールテープを切った時は嬉しかったです。区間賞は逃してしまったので、来年区間賞、区間新を目指して本当の山の神になれるように頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました。
6区 髙橋勇輝
まずは2日間応援のほどありがとうございました。今年の箱根駅伝は去年同様6区ということで本来であれば4年生としてタイムを稼がなければいけなかったのですが思ったよりも体が動かず結果的には遅れてしまうという結果になってしまいました。しかし他の9人の選手が頑張ってくれて優勝することが出来たので感謝の気持ちでいっぱいです。これまで支えてくださった方々、監督、奥さん、コーチ、青学関係者の皆様ここまで高め合う事ができた仲間たち、ありがとうございました。
7区 岸本大紀
今回は7区を走らせていただきました。まず昨年怪我で全く駅伝に絡むことが出来ず4年生を勝たせるということができなくて本当にチームとしても個人としても悔しい気持ちで居てこの1年間過ごしてきて今年こそは4年生を勝たせてあげるというような思いでチームのみんながやってきましたし自分も怪我もあったんですけどしっかり取り組んできて結果的に今回4年生を勝たせてあげることができてチームとしても個人としても本当に良かったのかなと思います。来年四年生になるので最上級生としてエースとしてしっかりとチームを引っ張っていけるようにまたこれから練習を頑張っていきたいと思います。応援のほどありがとうございました。
8区 佐藤一世
去年走ってから1年間箱根で勝つことだけを考えて練習してきました。出雲、全日本から怪我や熱が続いて箱根を諦めかけたのですがその度にチームメイトや家族が励ましてくれたりトレーナーの方がケアしてくれたりと本当にいろんな方のサポートがあったおかげで今回も走ることができました。今回の総合優勝も本当に全員の力で掴めたものだと思います。また今年走ったメンバーが8人残って補欠のメンバーも6人残って今回の結果以上のものを掴み取れればいいなと思います。応援ありがとうございました。
9区 中村唯翔
昨年自分が2区を走り不甲斐ない走りになってしまいチームの総合優勝にも貢献できずに本当に悔しい思いをしました。その悔しい思いをしてからの1年間、絶対箱根で借りを返すということだけを考えて練習してきました。その悔しい思いを持って練習をできたからこそ今日この9区で区間新記録を出してチームの総合優勝に貢献できたと思っています。来年は今回走った8人が残りますしまたさらに強いメンバーが残っているので来年以降もまたこの舞台に立って皆さまに優勝の報告ができるようにしたいと思います。2日間応援ありがとうございました。
10区 中倉啓敦
今回10区を務めさせていただきました。社会情報学部社会情報学科3年の中倉啓敦です。昨年も10区を走らせていただいて、その時は4位という悔しい結果を背負って練習してきました。今回は1位で襷を受けることになりましたが、1区から9区までの選手が非常に攻めた良い走りをしていて、刺激を受け、自分も区間新記録といった攻めた走りをできたのかなと思います。このチームは来年以降も勝ち続けるチームだと思うので、来年も今年以上の結果が出せるようにしていきたいと思います。
飯田貴之主将挨拶
まずはこの2日間応援して頂き本当にありがとうございました。今、関係者の前で総合優勝の報告ができて本当に嬉しく思います。1年間を振り返ると、昨年4位と負けてしまって、その反省を元に1人1人が自覚を持って「自分が走って優勝させるんだ」と発信をして、その言葉に答えるように部員全員で取り組んで、前半期から(5000㍍)で13分台を数々の選手がマークしてくれて(1万㍍)28分台も秋口からみんなマークしてくれてタイムで強さをアピールできた1年間でただその中でも出雲全日本とチームで勝ち切ることができなくて、ただしっかり戦える手応えはしっかりとつかめていたので、今までも全日本は厳しい戦いになるよと大会前には言っていたんですけど、今回箱根駅伝には自信を持って臨める大会だったので、自分たちの力を出せば4連覇したときのように復路ではピクニックランをして優勝できるという話をしたので、それの通りに本当に10人が走ってくれて、総合優勝できて嬉しいです。ただこの総合優勝という結果は10人だけではなくて、チーム全員で一丸となって掴んだ優勝だと心から思っています。今回16人メンバー、走れなかった6人もそうですけど、漏れた選手でも本当に13分台、28分台の選手が多くいて、誰が走っても区間3位以内で走れる、それくらいの状態までチームが仕上がっていました。なので、走る10人もそういったいつでも行ける状態だった選手に「自分が走っていればよかった」と思われないようにしなきゃいけないという気持ちが10人全員に働いたと思うので、その結果が復路であれだけの差が開いていても、攻めて攻めて、2区間で区間新記録出してくれて大会新記録という大きな成果に繋がったんじゃないかなと思います。選手全員だけでなくて、今年1年を振り返ると、絆ランニングクラブの開設だったりマーチ対抗戦の開催だったり、本当に新しい取り組み。またトレーニングだったら加重トレーニングも始まったんですけど、本当に選手だけでなくて、監督スタッフ陣、トレーナーだったり、マネージャーなど本当に多くの支えがあって、今年1年間やってくることができたので、走った選手だけでなく、チーム全員で掴み取った優勝だと思うので本当に前回の箱根駅伝から出雲全日本と無冠で終わったんですけど、ここでしっかり優勝を勝ち取れたのは大きかったのではないかと思います。今年のチームは3年生たちが本当に強い世代で、彼たちが1番上になってやっていくと思うんですけど、自分が1年生の時も4年生があの世代で負けるはずがないと思っている大会の中で、まさかの準優勝で終わってしまったという経験があるので、来年1年間、王者として注目、期待のなかで彼たちは1年間やっていくと思うんですけど、必ず変わった色のチームに仕上げて、来年自分たちができなかった連覇というものを達成してくれると思うので来年以降も青学の応援をよろしくお願いします。本日はありがとうございました。(取材=石岡亮・鈴木美衣・遠藤匠真・吉沢夏希・松田遥香、写真=遠藤匠真・石岡亮)
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