関東学生ラクロスリーグ1部Aブロック 対早大 9月23日 於・大井ホッケー場サブピッチ
◆結果◆
青学大10 -9早大
第1クォーター3-3
第2クォーター8-4
第3クォーター8-7
第4クォーター10-9
9月10日に行われた対明大戦で大敗を喫した青学大。降格戦回避に向けて一戦も落とせない状況で迎えた今回の試合は、ラスト2秒で逆転勝利を決める痺れる展開に。雨の影響を受けつつも、10得点の猛攻を見せ、見事勝利を果たした。
〇第1クォーター
序盤から積極的な攻撃を見せる青学大は、先制点を挙げることに成功。#97 森屋香音(英米4)が2得点を決めるなど、その後も攻撃の手を緩めず一挙3点を獲得。しかし、強豪早大のショットを防ぐことができず、3失点。第1Qを同点で終えた。
〇第2クォーター
迎えた第2Qは、終始青学大優勢の試合展開を繰り広げた。ドローを一つ一つ確実に制すると、相手に隙を与えない華麗なパス回しでゴール付近までボールを運ぶ。そこから力強くショットを打ち込む攻撃は相手ゴーリーを翻弄し、5点の獲得に繋がった。勝利を大きく手繰り寄せるアグレッシブなプレーで大量リードを奪い、試合前半を良い流れで終えた。
〇第3クォーター
それまでの試合展開とは打って変わって、流れは一気に早大へと傾いた。ディフェンスの時間が増え、なかなか攻撃の機会を見いだせない青学大は、早大の激しい反撃に会い3失点。4点あったリードが僅か1点差にまで迫られる結果となった。
〇第4クォーター
絶対に負けられない青学大はリードを守りたいところであったが、序盤に早大に連続ショットを決められまさかの逆転を許す。しかし、青学大は焦らなかった。普段から意識してきたというコミュニケーションを大事にして連携を強め、終盤に同点のショットを決める。さらには、残り2秒の終了間際に執念の一打のショットを放つと見事に決まり、逆転に成功。諦めない全力プレーでこの試合をものにした。
今回の勝利は、青学大にとって降格戦回避に向けて大きなアドバンテージとなる一勝となった。リーグ戦も残すところあと1試合。チーム全体が一体となって目の前の勝利に突き進む姿は、見る者を熱くさせる。ラスト1秒まで全力で戦い抜く気迫のプレーに次戦も注目だ。
(記事=川﨑史緒、写真=川﨑史緒・松村はな)
◆河野杏奈主将コメント◆
‐試合を振り返って
勝てた大きな理由としては、ベンチとのコミュニケーションがすごくできていたこと。試合中に逆転された時でも、「ここを修正すれば大丈夫だから、次切り替えてやっていこう」という前向きな声掛けがすごくできていたことが、勝因の一つかなと思います。前回の明治戦の反省として、あまり会話ができていなかったというのがあるので、今回はそれができたことがすごく良かったかなと自分では思います。
‐コミュニケーションを積極的に取る上で、主将として取り組んだことについて
一方的に言うのはとても簡単なことですが、相手の意見や仲間の考えていることを引き出すのは難しいと思っています。そこをやるのが自分の仕事かなと思っているので、自分の意見を言いつつ「これについてどう思う?」「今のこう思ったけどどう思う?」というように、みんなの意見をちゃんと全部聞くということは自分的に意識してやっていました。
‐終盤に追い上げを受けたことについて
もちろん焦りを感じる瞬間はみんなあったと思いますが、練習の中でビハインドで負けている残り何分というシーンを妄想しながら練習することをやってきていたので、そういうのが活きて、メンタル的にも強くなったと思いました。
‐残りの1試合に向けて
私たちは今WAVEというスローガンでやっていて、一体感や巻き込む力、同じ方向に突き進むという意味を込めてやってきています。大きな高い壁を越えていこうという風にやってきている中で、一つずつ超えていくことができているのかなと思っているので、WAVEというスローガンを次の試合もしっかり体現してこのシーズンを終えたいなと思っています。
◆#97 森屋香音選手コメント◆
‐試合を振り返って
前半は自分たちのペースで持っていくことができて良い試合運びができました。上手くいかないことが多い第3Qで、前回の明治戦や他の試合ではそのまま崩れてしまうところを、今日は最初からみんなで目を合わせて声を出していこうという声掛けができていて、実際、マイナスな状況になったとしても今回はそれをずっと継続できていたから第4Qで巻き返すことができて、逆転勝利ができたのかなと振り返って思います。
‐選手間の声掛けについて
選手の中では声掛けよりも声が出ないことが問題。マイナスの局面になったときに、自分のせいだと落ち込んでしまい、自分が何をしたらよいのかわからないという状況になってしまうときが多かったので、そのときになんでもいいから目を合わせて「状況をしっかり見ていこう」とか、「今のは相手が上手かっただけだよ」というように、とりあえずマイナスにならない声掛けを今日はどんな場面でもできたかなと思います。
‐気持ちを高められた要因
前回の明治戦の0対9で敗戦という悪い結果を、悪いだけで終わらせなかったのが今回に繋がった。「0対9で終わったね」じゃなくて、そこから自分たちがどういうところを直していくべきなのかとか、どうやって次の試合につなげていくのかというのを考えることができました。それを今日の試合で、何が悪かったのかを反省してプラスに変えることができたから、良かったかなと思います。
‐4得点の活躍について
いつもシュート率が悪く打っても入らないことが多かったのですが、今日に関しては自分もゾーンに入っていたのかなというのもあって、打ったら入るというモードになっていた。いつもシュートコースや細かいところをこだわろうと思ったりすると失敗してしまうことがあったのですが、今日はとりあえず気持ちがのっていた。打ってもいいよという雰囲気の中で、何の引っ掛かりもなくバンバン打てたのが4得点につながったのかなと思います。
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