【女子ラクロス】4年生最後の試合は大勝!柴田コーチとのラストゲームは笑顔で終えた!

女子ラクロス

関東学生ラクロス2020特別大会 対学習院大 11月7日 ※新型コロナウイルスの影響により、会場非公開

◆結果◆
青学大12 -6学習院大
第1クォーター5-1
第2クォーター9-4
第3クォーター10-5
第4クォーター12-6


初戦の慶大戦に敗れたために決勝トーナメント進出の可能性がなくなった女子ラクロス部。勝っても負けてもこの試合が最終戦だ。4年生にとっては最後の試合を悔いなく終えるために、下級生にとっては来年度の繋げるためには貴重な公式戦。この試合では、「応援されるチーム」としての力を発揮した試合であった。結果は12-6で大勝と良い内容で勝利を収めた。

 

第1クオーターは好スタートを切った。序盤からMFの比嘉さやかがゴールを決め、チームに良い流れを持ってきた。直後に学習院大からゴールを奪われるも、再び比嘉が連続で2得点を奪取し、青学大に流れを引き戻す。その後も得点を重ね、5―1と大きくリードして第1クオーターを終えた。

試合直前ミーティングで話す鹿島主将
先制のショットを放った比嘉

第2クオーターは第1クオーターとは一転して失点から始まる。序盤から相手に3連続失点を許してしまい、4点差つけていたところを残り1点差まで追い詰めらることになる。しかし、青学大は積極的な攻めを続け、ついにATの渡邊萌加がチャンスを見出し、その流れを断ち切った。そこから勢いに乗り、青学大は4得点を奪い返した。9-4と変わらずリードを保ちながらで後半戦へと繋げた。

得点時、喜びを見せる渡邊

第3クォーターは両者とも一進一退の続く緊迫した展開に。MF比嘉さやかが多くのグラウンドボールを制し、猛烈なスピードで敵陣に攻め込む。ところが何度も放ったショットは相手ゴーリーに阻まれる。そして残り8分、ゴール付近で相手にボールを奪われると右サイドからショットを放たれ1点を奪われる。そこからはしっかりと持ち直した青学大はラスト数分でも果敢に攻撃を繰り返すと、ラスト90秒で得点し、1点を追加する。そのまま第3クォーターを終えた。

スピード感あふれる動きで相手ディフェンスを突破する比嘉

第4クォーターは早い展開で試合は動く。残り12分で青学大は右サイドからパスをもらうと相手ゴールに接近し、11点目のショットを決める。その1分後には、グラウンドボールを奪った#3 比嘉さやかが自分でゴール手前へダッシュで詰め寄ると12点目のショットを決める。残り3分で失点するが、最後の最後まで全てをやり切るといった姿勢で、点差があっても相手ゴールに迫り続けた。4年生にとっては最後の試合。あと数分であっても学生最後のラクロスを楽しみたいという強い気持ちが現れた攻撃であった。そして12-6で試合終了。最終戦は大勝をおさめ、今年度の公式戦を最高の形で終えた。

ラスト数分、ゴール前でパスをする鹿嶋主将

この試合を持って4年生は引退する。しかし引退するのは4年生だけでない。青学大女子ラクロス部を11年間指導してきた柴田陽子ヘッドコーチもこの試合を持って勇退する。部員からはしゅんさんと呼ばれ、愛され、慕われてきた指揮官にとっても思い出深いラストとなった。

今年度でヘッドコーチを勇退する柴田コーチ。

コロナ禍の状況でも常に前を向き、限られた試合を全力で戦い抜いた選手たち。今大会の目標の関東制覇には至らなかったが、それでも4年生たちの前向きな姿勢は後輩たちへと語り継がれる。

女子ラクロス部の目標は学生日本一。来季以降、新ヘッドコーチとして新体制を迎え、日本一に向けて、新たな一歩を踏み出す。(記事・写真=石岡亮・古木遥香)


〜以下インタビュー〜

鹿島里彩主将

―今日の試合を振り返って

今年目指してきた自分たちのラクロスがしっかりと体現できた試合でした。

―どういった目標を掲げてきたか

1年前始動した際に掲げた、未だ成しえたことのない日本一へという戦績目標はコロナの影響で実現が難しくなりましたが、その中でも、日本一が目指せるラクロスという目標は変えずにきました。具体的な戦略として、今年は頭脳派ラクロスを特に意識してきて、ボールを持っている選手以外の9人の動きをどのようにするかなど、今までこだわってこなかったことに挑戦しました。

―コロナ禍で活動が出来なかった間は

個々人で自主トレに励んでいたこともそうですが、週に3回以上zoomを使って戦術についての話し合いや、組織として高めるために、ラクロス以外のことも部員同士で話してコミュニケーションをとってきました。そのおかげで、試合に出られない選手であっても部員一人ひとりがどうやったら勝てるかを自然に考えるようなチームづくりができたと思います。そして今回の試合はそれがしっかり生かされたと思います。

―最後に自身のラストシーズンを振り返って

正直、辛いシーズンではありました。怪我で思うようにいかないことが多く、リーグ戦を最後まで戦えないかもしれないという不安がありましたが、それでも主将として最後までチームを引っ張っていくことが出来たのは本当に部員みんなの支えのおかげです。もちろん、最後にこうして勝利して終われたことは良かったですが、何よりみんなが全力を出し切って、次に繋がるプレーができたことが嬉しかったです。たくさんの方々に応援していただいて本当に感謝しています。

柴田陽子ヘッドコーチ

-最終戦を振り返って
勝っても負けても最後の試合だったので、来年に繋がるような大量得点で終われるように準備してきたので、それが体現できて、そしてベンチの選手全員出ましたし、そこで全員で勝ち切れてよかったと思います。

-本来の活動が出来なかった1年間でしたがその点はどのように感じていましたか
どうしても、練習が出来ずオンラインを中心とした活動の時期もあり4年生も苦しかったと思うけど、みんなが下を向かずに前を向いて、この環境に感謝してやっていくだけという形でやってくれたので、私もそれに乗っかってやっていけたので本当に選手が心強かったです

-4年生はどのような代であったか
今年の4年生はそもそも人数が少ないけど仲が良くてチームのことが大好きでチーム愛が強く、このチームで勝ちたいと思って自主練も頑張ってくれたので最後勝てたことを嬉しく思います。

-青学大で11年間ヘッドコーチをされて思い出深いことは?
2年前に関東の決勝にコマを進めたときに会場が保護者やOGで埋まっているのを見た時にやっていて良かったと思いましたし、今年は無観客でも本当に応援が多いチームだと思えたというところが印象に残っています。

-選手たちに言い続けたことは
「ありがとう」という言葉を言うことや今の環境や大学、家族、他大学の方にも感謝の気持ちを示すように言い続けてきたので、そこが回りの方に伝わっていたら良いなと思います。

-今後青学大の女子ラクロス部がどういうチームであって欲しいか
常に人を大切にして、人に大切にされるようなチームであってほしいなと思います。そして私よりも明るい未来を描けるようなヘッドコーチに渡すので近い未来に学生日本一をとって自分たちが一番のことを示してくれたらなと思います。

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