関東学生ラクロスリーグ入替戦 対東洋大 10月22日 於・大井ホッケー場サブピッチ
◆結果◆
青学大12-7東洋大
第1クォーター3-2
第2クォーター6-3
第3クォーター9-4
第4クォーター12-7
<得点者>
#22 織田温子(第1Q,第2Q)2得点
#79 石崎真子(第1Q,第4Q)2得点
#18 阿部夏希(第1Q,第3Q)2得点
#9 松永有未(第2Q,第3Q,第4Q)4得点
#74 前田歩澄(第3Q)
#42 上林山日菜子(第4Q)
今季のリーグ戦では思うような戦いができず、悔しい思いを抱えながら迎えた入れ替え戦の日。負ければ2部降格と後がない状態で臨んだ一戦は、粘り強いプレーで底力を発揮し見事勝利。二桁得点の快勝を収め、1部残留を掴み取った。
〇第1クォーター
運命の入れ替え戦では序盤から積極的な攻撃を見せた。開始直後に#22 織田温子がショットを決め先制点を挙げると、続けて#79 石崎真子と#18 阿部夏希が連続ショットに成功し、3点のリードを奪う。しかし、1部昇格を狙う東洋大も粘りのラクロスを見せ、終盤に2連続ショットを許してしまう展開に。青学大が1点のリードを奪うも両者譲らない戦いを見せ、最初のクォーターを終えた。
〇第2クォーター
このクォーターでは、序盤から相手の猛攻を受けた。我慢の時間が強いられるも、鉄壁のディフェンスで得点の隙を与えず、リードしている1点の死守に成功。ディフェンス陣の辛抱強い守備に報いようと攻撃陣も奮起し、中盤からは#22 織田温子と#9 松永有未で3連続ショットを決めた。終了間際に相手の得点を許すも、このクォーターで一気に3点差まで突き放した青学大。良い流れで試合前半を終了した。
〇第3クォーター
ハーフタイムを挟み迎えた後半戦。前半の勢いそのままに開始直後から攻撃のリズムを作り、試合の流れを渡さなかった。#18 阿部夏希と#9 松永有未が序盤に立て続けにショットを決めると、クォーター中盤には#74 前田歩澄の放ったショットも決まり、一気に3点を獲得。終始攻め続けた青学大は相手に反撃の機会を与えず、勝利へと一歩一歩着実に歩みを進めていった。終盤に失点するも連続得点を阻止し、勢いに乗ったまま最終クォーターへと突入した。
〇第4クォーター
このまま相手を圧倒したまま試合終了を迎えたいところであったが、2部からの脱出を望む東洋大も執念の猛攻を見せ、白熱した試合展開となった。開始2分で相手にショットを決められ、その後すぐに#9 松永有未がこの日4得点目となるショットを決めるも、相手に主導権を握られディフェンスの時間が続いた。クォーター後半には2連続で相手にショットを許し、じりじりと詰め寄られる展開に。しかし、負けられない青学大はタイムアウト後から本来の姿を取り戻し、終盤には#79 石崎真子と#42 上林山日菜子のショットが決まり再び相手を突き放した。意地と意地のぶつかり合いとなった入れ替え戦は、底力を見せた青学大に軍配が上がり、嬉しい1部残留を掴み取った。
今シーズンは青学大女子ラクロス部にとって、苦しいシーズンであった。なかなか勝利を挙げられない、思うようなラクロスをさせてもらえない、涙を流す選手の姿もたくさんあった。そんなシーズンの最終戦となった入れ替え戦は、青学大の爆発力のあるラクロスで勝利を飾ることに成功。主将の阿部夏希が語る「みんなと目を合わせてやってきた」ことが、見事最終戦で実を結ぶ結果となった。今季は目標にしていた学生日本一を達成することが叶わなかったが、来季も1部の舞台で勝負ができることは確約された。この苦しい経験をバネに、来季はさらに上のステージで躍動してくれるだろう。歴代の4年生が繋いできた伝統、そして、抜群のチームワークを武器に、青学大女子ラクロス部は頂点まで駆け抜けていく。
(記事=川﨑史緒、写真=家永萌愛)
◆阿部夏希主将コメント◆
‐今日の試合を振り返って
今日の試合は、先輩方が繋いできてくださった1部という舞台で自分たちも来年以降戦い抜きたいという思いで戦った。今シーズン、自分たちの中で苦しい展開とか、苦しい状況が続く中で、その中でも23シーズンの中で自分たちが大切にしてきた積み重ねる力であったり、粘り強い青学らしいプレーっていうところを1Qからすることができたので、1点リードという形で途中厳しい展開もあったと思うんですけど、その中でも自分たちが今シーズンやってきたことに自信を持って、みんなと目を合わせてやってきた結果が今日の12-7という結果、1部残留という結果に繋がったのではないかと思います。
‐入替戦までの期間に意識的に取り組んだこと
入替戦という中で、2部だからこそ「絶対1部に上がりたい」っていう爆発力のあるプレーがあったと思うんですけど、その中でも、今シーズン自分たちが積み重ねてきたものをいつも通り自分たちがこのメンバーで出し切れるベストを出し切りたいというところをこだわってやってきたので、何か新しいところではなくて、今シーズン自分たちが大切にしてきたものを出す練習というところを意識してやってきました。
‐主将としての今シーズン
自分が主将を務めさせていただいたって思っているくらい自分一人の力だけではここまで来れなかったと思っている。自分たちがお互いを頼って足りないところを補うような組織でいられたことが、今日の試合結果にもフィールドでも体現できたかなと思っています。
‐後輩に向けて
今シーズンは学生日本一を目標にやってきた中で、入れ替え戦という形で結果残留という形になった。来年以降、自分たちの1部残留を受けて1部という舞台で戦えることは当たり前ではないと思うので、その思いを繋いでもらって、来年以降、ファイナル4や学生日本一を目指せるような組織になってほしいと思っているので、変わらずOGとしても関わり続けていきたいなと思います。
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