【航空部】混戦を制し全国への切符を獲得!関東学生グライダー競技会が行われる

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第40回関東学生グライダー競技会 10月13,14,18〜20日 於・妻沼滑空場

◆エントリー選手◆
No.29 齋藤風子
No.30 瀬戸口薫
No.31 高木翔慶
No.32 林英知
No.33 藤田春香

◆使用機体◆
シェンプ・ヒルト式Discus-b型 JA01AG

◆結果◆
個人成績 (各競技日ごとの個人得点のうち最高得点の合計)
1位 高木翔慶 2706点
26位 林英知 853点
27位 瀬戸口薫 851点

団体成績 (エントリー選手全員の個人得点の合計)
6位 青山学院大学 4410点

全国大会出場校選出順位 (各競技日ごとのチーム内個人得点の最高得点をチーム選出点とし、期間中の合計点)
3位 青山学院大学 2706点


青学大航空部が全国の舞台へ飛び立つ。10月13,14,18〜20日にかけて、埼玉県熊谷市の妻沼滑空場にて第40回関東学生グライダー競技会が開催され、青学大からは5名の選手がエントリー。高木翔慶(機4)が個人部門で見事優勝。青学大は団体成績6位、全国大会出場校選出順位3位の成績を残し、2025年3月開催予定の第65回全日本学生グライダー競技大会に出場することとなった。

今大会使用した機体、通称青山ディスカス

グライダーは、動力を持たない航空機の一種であるため、自力では離陸できない。そのため、ワイヤーロープ(曳航索)をグライダーに繋ぎ、ウィンチと呼ばれる装置を用い高速でロープを巻き取ることによって引っ張り上げられ離陸する。離陸後は、上空を流れている上昇気流を掴むことによって機体が上昇し、目的地までの飛行が可能となる。今大会では、妻沼滑空場から東に6.2km離れた千代田交差点と北西に6.1km離れた高林給水塔の両旋回点で旋回し、その後ゴールラインを通過すると見事周回達成となる。また、機体の性能による不均衡が生じないようハンディキャップが設定されており、今回青学大は比較的高性能のDiscus型の機体を用いているため、周回時間などを元にした得点を0.9倍した数が正式な得点となった。

離陸直後のグライダー ロープがまだ付いている状態

上空からの風景(提供=体育会航空部)

【Day1】(10月13日)天候:晴れ

競技初日のこの日、青学大は計6回飛行。そのうち1回目に飛行した高木が28分3秒とこの日2位の好タイムで周回成功し、個人5位、団体9位、全国進出点5位とした。

競技開始直前の選手たち(提供=体育会航空部)

離陸直前の高木(提供=体育会航空部)

(提供=体育会航空部)

【Day2】(10月14日)天候:晴れ

この日、青学大は5回飛行。そのうち1回目に飛行した高木が30分14秒、2回目に飛行した林英知(機4)が34分45秒で周回達成。青学大は団体順位7位、全国進出点5位とした。

着陸間近の高木

着陸し部旗を持った部員に出迎えられる林

【Day3】(10月18日)天候:雨

この日は悪天候によりノーコンテストとなった。

【Day4】(10月19日)天候:晴れ→曇り→雨

この日も悪天候が予想されていたが競技開始時の天候は晴れであった。しかし、この日はグライダーが高く飛行するために必要な上昇気流などの条件が揃わず、各大学とも苦戦を強いられる。結局、藤田春香(国コ4)の飛行直前に雨が降り始め競技終了。この日ポイントを挙げた選手は全大学を通して一人もいなかったが、高木が全選手の中で最も長い飛行時間を記録するなど粘りを見せた。

円陣を組む選手

離陸直後の齋藤風子(マ4)

藤田の飛行直前に雨が降り始めた

【Day5】(10月20日)天候:晴れ

前日までの悪天候から一転、妻沼滑空場は晴天に包まれた。また、この日は上昇気流などの条件も揃い、各大学周回達成する選手が続出した。青学大からも瀬戸口薫(史4)が27分34秒、Day1、Day2に周回達成していた高木が24分50秒とそれぞれ20分台の好タイムで周回達成し、青山ピストは歓喜に沸いた。

この日のトップバッターとして離陸した瀬戸口

着陸間際の瀬戸口

周回達成し喜びを分かち合う瀬戸口と高木

飛び立つ高木

5日間にわたって行われた競技の結果、高木が個人部門で優勝。団体では全国進出点3位となり見事全国大会進出を果たした青学大。大会後、高木は全国大会について「もちろん団体優勝を目指していきたい」と力強い意気込みを語った。妻沼の空に飛び立つ彼らの姿に今後も注目だ。

個人で優勝し表彰される高木

団体で入賞した青学大

(記事・写真=山城瑛亮)

 

高木選手コメント

・飛び立つ時の心境は
高木:周りの人からは「得点できなくても大丈夫だから」と声をかけられたが、自分の中では焦りと緊張が入り混じっていて複雑だった。生きている心地がしなかった。

・周回達成して着陸した時の心境は
高木:自分の中でも早く回れたなというのはあったので、着陸態勢に入った時に青山の皆の姿が見えたので、それが凄く嬉しくて。選手とクルー全員で勝ち取った勝利なので、クルーが見えた時はすごく嬉しかった。

・全国大会の意気込みは
高木:青山は5人全員選手揃っているので、もちろん団体優勝を目指していきたいと思う。

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