【硬式野球】明治神宮大会初優勝!悲願の大学四冠を「全員戦力」で掴み取る

硬式野球

第55回 明治神宮野球大会 対創価大 決勝 11月25日 於・明治神宮野球場

◆結果◆

青学大 402 100 000|7
創価大 100 000 01 1|3

◆出場選手◆

1 三 藤原夏暉 大阪桐蔭
2 左 南野倫平 龍谷大平安
3 一 初谷健心 関東第一
4 右 青山達史 智辯和歌山
5 中 中田達也 星稜
6 捕 渡部海 智辯和歌山
7 二 森澤拓海 履正社
8 遊 山口翔梧 龍谷大平安
9 投 中西聖輝 智辯和歌山→ 打 西川史礁 龍谷大平安 → 投 鈴木泰成 東海大菅生

P 中西聖輝 智辯和歌山→ 鈴木泰成 東海大菅生


西川史礁(法4=龍谷大平安、ロッテドラフト1位)、佐々木泰(コ4=県岐阜商、広島ドラフト1位)、小田康一郎(史3=中京)の主軸3人を怪我でスタメンから欠きながらも勝ち進んできた青学大。決勝戦の相手は創価大学であった。試合は初回、中田達也(社3=星稜)の満塁本塁打で青学大が4点を奪い試合の主導権を握ると、投げては先発の中西聖輝(コ3=智辯和歌山)が8回2失点の好投を見せる。9回にマウンドに上がった鈴木泰成(社2=東海大菅生)は1点を失うも逃げ切り、ゲームセット。青学大は初の明治神宮野球大会優勝、そして史上5校目となる大学四冠(春秋リーグ優勝、全日本大学野球選手権優勝、明治神宮野球大会優勝)を成し遂げた。

試合は初回、南野倫平(総2=龍谷大平安)がヒットで出塁すると、2つの四球で満塁とし打席には5番中田。中田は2球目の速球を捉え満塁本塁打を放ち青学大は初回から4点を奪う。

口火を切るヒットを放った南野

本塁打を放った中田

雄叫びを上げる中田

青学大の先発のマウンドに上がったのは右のエース中西。中西は初回、二死から連打で一、三塁のピンチを招くと、ワイルドピッチにより1点を献上する。しかしその後は空振り三振を奪い追加点は許さない。

青学大先発の中西

2回表、二死から中西がヒットを放つもこの回は無得点に終わる。

打撃でも活躍した中西

3回表、初谷健心(総3=関東第一)が四球で出塁すると、打席には1年生ながら4番に入った青山達史(コ1=智辯和歌山)。青山は初球を捉えると打球は左中間へ。これがフェンス直撃のタイムリー三塁打となり青学大は1点を追加。さらに渡部海(コ2=智辯和歌山)がレフトへ大きな犠飛を放ちさらに1点を奪った。

タイムリー三塁打を放った青山

犠飛を放った渡部

さらに4回表、中西が相手のエラーで本試合2度目の出塁を果たすと、藤原夏暉(法3=大阪桐蔭)が放った打球は相手のミスを誘い、その間に一塁ランナーの中西は一気に生還。青学大は1点を追加し、リードを6点に広げた。

先発の中西は尻上がりに調子を上げ、2回以降スコアボードに0を並べる好投を見せる。試合後中西は「真っ直ぐが良かった。(キャッチャーの)渡部から球の質は良い感じで来てるんで、ちょっとコントロール頑張ってくださいって言われてて、そこだけ意識してました。」と振り返った。

最速147km/hのストレートと切れ味鋭い変化球を武器に好投を見せた中西

8回裏、ここまで好投を続けていた中西は一死三塁のピンチを招くと、大学日本代表にも選出された創価大の主砲立石にタイムリーヒットを浴び、点差を5点とされる。

9回表、中西の打席の場面で青学大は代打に西川を起用するも、西川は三振に倒れる。点差は5点のまま、青学大は最終回の守備を迎える。

大学野球最後の打席を迎えた西川

9回裏、マウンドに上がったのは今年守護神として活躍した右腕、鈴木。鈴木は先頭打者から三振を奪うも、後続にヒットを許し二死一塁とすると、創価大代打・鈴木に三塁打を浴び1点を返される。しかしその後は落ち着いた投球を見せ、最後はセカンドゴロに打ち取りゲームセット。青学大は7−3で勝利し、明治神宮野球大会優勝、そして史上5校目となる大学四冠を成し遂げた。

守護神として試合を締め括った鈴木

歓喜の瞬間

安藤寧則監督の胴上げ

右手有鈎骨の骨折で離脱していた小田の姿も

昨年あと一歩のところで逃した四冠を成し遂げ、大学野球の歴史にその名を刻んだ青学大硬式野球部。怪我により主力選手を多く欠く中で果たした優勝は、安藤監督が常々口にしていた「全員戦力」を体現した最高の結果だといえるだろう。また、昨年同様3年生以下の選手も多く活躍した青学大。4年生から最高のバトンを引き継いだ彼らが来季どのような結果を残すのか。来季以降の彼らの躍動もますます期待される。

(記事=山城瑛亮、写真=遠藤匠真・川﨑史緒・田原夏野・比留間詩桜・山城瑛亮)

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